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県内4野党共闘「困難」 民進、希望合流で急変

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 衆院選(十月十日公示、二十二日投開票)で新党「希望の党」に合流することを決めた民進党の判断が、県内小選挙区での野党共闘の枠組みに大きな影響を及ぼしている。昨年七月の参院選福井選挙区で初めて実現した民主(現民進)、共産、社民と政治団体緑の党の四野党共闘は「再現困難」な状況だ。 (衆院選取材班)

 「共産党はたぶん受けてもらえないだろう」。二十九日、福井1区で出馬する意向を固めて会見した野田富久氏の横で、民進党県連の山本正雄代表は厳しい表情を見せた。野田氏は民進党県連で擁立しながらも、希望の党の公認を目指す。「改革保守」を掲げて船出した希望の党は、共産党の政治思想と相いれない。

 県内四野党は参院選後の昨年秋から、月一回ほどのペースで会合を持ってきた。次の衆院選を視野に、互いの関係を温めるためだった。山本代表は二十七日の会見で「共産、社民から早く野党協議をしたいとの申し入れがあった」と明かしたが、中央での野党再編で事情は急変した。

 共産党県委員会の南秀一委員長は「希望の党は自民党の補完勢力。共闘できる相手じゃない」と突き放す。昨年の参院選では候補予定者を下ろして、四野党の統一候補を支援した。「今回は1、2区とも既に立てている候補で行く。共闘こそ安倍政権を倒す最大の力だと、二年ほどやってきた。裏切られた」と怒りは民進党に向く。

 一方、社民党県連の龍田清成代表も「四野党の連携は難しい」と話す。希望の党代表の小池百合子・東京都知事は、民進党内の旧社会党出身者について「そもそも(希望の党に)来られないんじゃないか」と発言しており、良い感情はない。龍田代表は「民進が希望の党になれば、もう民進ではない」と語る一方、「県内四野党で早急に会議を持つべきだ」。特に、民進党と長年続けてきた協力関係を断つことには抵抗がある。

 四野党は参院選の時、安保法制廃止を旗印にした市民組織「ピースふくい」に参加する形で手を結んだ。ピースふくいの屋敷紘美共同代表は「希望の党は『改憲』『(リアルな)安全保障』を掲げていて、『憲法を守る』『戦争法反対』と訴える私たちの考えとは違う」と話す。候補者個人への支援も含め、組織内で対応を検討していく。

 

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