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トンネル崩落 福井方面一部工事再開へ

 鉄道・運輸機構 きょう住民に説明

 鉄道建設・運輸施設整備支援機構(鉄道・運輸機構)は二十八日、崩落事故があったあわら市柿原の北陸新幹線柿原トンネルで、崩落箇所とは反対側の福井方面の一部で工事を再開する方針を明らかにした。不完全な状態のままにしておくよりも安全性が高まると判断した。ただし、延伸を含めた福井方面の本格的な工事再開には、さらに検討が必要としている。

崩落事故が発生した北陸新幹線柿原トンネルで、近く一部の工事が再開される箇所(中央)=あわら市柿原で(鉄道・運輸機構提供提供)

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 工事を再開するのは、坂井北部広域農道「フルーツライン」直下の部分。作業用の「斜坑」から崩落箇所とは反対の福井方面へ百メートルほど進んだ辺りで、上半分が掘削済みの十九メートル分を完全な形にする。

 大阪支社の蓼沼慶正支社長と萩原秀樹工事第三部長、福井鉄道建設所の玉本学也所長が、県庁とあわら市役所を訪れ、豊北欽一県総合政策部長や橋本達也市長に伝えた。

 有識者らとの二十三日の意見交換を踏まえ、蓼沼支社長が「道路直下で掘削を中断するのは長期的に良くないと指摘があった」と説明。二十三日には福井方面の工事を再開したい考えを口にしていたが、この日は「有識者と検討して一つ一つ進める」と述べ、本格的な工事再開は慎重に判断する方針を示した。

 フルーツライン付近は農業用パイプラインや水道管もあることから、掘削前に道路下に鋼管を通し、周囲の地盤も改良済み。安全に配慮して三段階に分けて掘削を進めるなどしてきた。蓼沼支社長は「現段階でも問題はないが(吹き付けコンクリートや鋼材の埋め込みが)リング状になってトンネルの強度が完全になる」と必要性を訴えた。

 豊北部長と橋本市長は、安全確保に万全を期して工事を進めるよう求めた。

 二十九日に地元住民に説明した後、来週にも準備に入り、工事は一〜二週間の見通し。基本的に一日二回の計測を続けて地盤の状況を確認するとともに、警備員を配置して二十四時間態勢で監視する。 (北原愛)

 

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