トップ > 日刊県民福井から > 福井発 > 記事

ここから本文

福井発

バイク事故多発で対策 県警・販売店集め注意喚起

死者数 過去5年で最悪ペース

オートバイによる死亡事故の傾向などについて販売店主らに説明する和田安弘警部補(奥左)=福井市のアオッサで

写真

 オートバイによる交通死亡事故が多発しているのを受け、県警は二十一日、オートバイ販売店の経営者を対象とした啓発活動を福井市のアオッサで実施した。オートバイを新たに買い求める人や常連客に注意を促してもらおうと、初めて企画した。 (小川祥)

 県警交通企画課によると、今年は二十日までに六人が亡くなっており、過去五年で最悪のペースとなっている。ツーリング中の事故が多く、交通量の少ない早朝の時間帯にカーブで多発している傾向があるという。

 県内の販売店主ら十一人を前に、県警交通機動隊の白バイ隊員和田安弘警部補(42)は「現在のオートバイは昔と比べて加速やコーナリングの性能が上がり、レースバイクのように運転操作が難しくなっている」と指摘。

 厳しい訓練を積んでいる白バイ隊員でも事故が起きていることに触れ、「カーブや勾配が緩やかでも減速をして、スピードの出し過ぎに注意するよう呼び掛けて」と訴えた。

 県警は、店先などに置いて注意喚起をしてもらおうと、過去五年のオートバイ事故の場所やどんな事故だったかなどを示した地図も配布した。

 県オートバイ事業協同組合の豊岡範幸理事長(61)は「今までも購入者には口酸っぱくスピードは出すなと言ってきた。地図を使いながら、常連客にも改めて注意を促したい」と話した。

再び乗る中高年増加

40代以上の犠牲者多

 オートバイによる死亡事故が多発している背景として県警は、若い頃にオートバイに乗っていて、中高年になってから再び乗り始めた「リターンライダー」が増えていることも一因とみている。

 県警交通企画課によると、二〇一二年一月から今月二十日までに県内で起きたオートバイの事故による死者二十一人のうち、六割強の十三人が四十代以上の中高年だった。

 日本自動車工業会の一五年度の二輪車市場動向調査によると、オートバイ利用者の平均年齢は五二・九歳と、ライダーの高齢化も進んでいる。

 同課の担当者は、若い頃にあこがれていたオートバイを購入する金銭的余裕が出てきて、趣味として再び始める人が多くいると指摘。「加齢によって劣った体力を自覚せずに、昔の若い頃のイメージで乗っているのでは」とリターンライダーの事故が増えている原因を分析する。

 ベテラン白バイ隊員の和田安弘警部補(42)は「若い頃と比べて、動体視力や集中力の持続時間は確実に落ちている。自分の実力を過信せずに、スピードを抑えた安全なツーリングを楽しんでほしい」と呼び掛ける。 (小川祥)

 

この記事を印刷する

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山

Search | 検索