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県内JA一本化 加速へ 五連会長方針、年度内にも協議会

 JA県五連の田波俊明会長は二十一日、県内十二JAの一本化に向け、年度内にも合併協議会を立ち上げる方針を明らかにした。JA県中央会によると、県内各JAに対し、合併協議会参加の有無に関連した事案を理事会で諮るよう要請した。JA改革が叫ばれる中、構想段階だった県内一JAの実現を目指し準備を加速させたい考えだ。 (中場賢一)

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 福井市大手三丁目の県農業会館であった定例会見で表明した。田波会長は合併について「組合員のためでないといけない」とした上で、「十二JA(全て)が(協議会に)参加してくれるというのが私の思いだが、できるところからやっていくのが基本。最終的な目標は県内一つ」と強調。十二JAがそろわなくても、協議会への参加の意思表明のあったJAだけで合併協議を進める方針を示した。

 県中央会によると、十九日の県内JAの組合長や常勤理事、参事による会議で、合併協議会に関する説明をした。十二JAの組合長からは、各JAの理事会に合併協議会参加について諮ることに対しての異論は出なかったという。各JAは月内にも理事会を開き、十月中に県中央会に理事会での審議結果を回答する。

 県内一JA構想は、二〇〇一年の県内組合長会議で提唱され、〇六年の県内JA組合長・経営管理委員会会長会議(合併準備協議会委員会)で、地域性や行政区域を踏まえた協議を進め、合併合意が整ったJA・地区から段階的に合併を進めることを決定している。県中央会によると都道府県単位で一JAとなっているのは、奈良、島根、沖縄、香川の四県しかない。

 JA合併を巡っては、JAたんなん(鯖江市)とJA池田(池田町)が六月に協議会を発足し、一九年一月の合併に向け協議を継続している。県内一JAの合併協議の行方によっては、二JAでの合併を経ずに県内一JAに参加する可能性もあるとみられる。

 解説 各JAの判断に注目

  二〇〇一年に県内一JA構想が提唱されて以降、個別の合併はあったものの、一JA実現への歩みは遅々としていた。ここに来て合併話が加速してきた背景には、各JAに体力があるうちに実行したいという側面がある。

 赤字に陥ってからでは、合併相手の理解は得にくくこれまで以上に合併への道のりは険しくなる。ある組合長は「実現可能かではなく、実現しないといけないこと」と危機感を隠さない。

 基幹作物のコメの消費量減少などJAを取り巻く環境は厳しさを増すばかりだ。一つのJAになり規模を拡大することで経営の安定化が図れる利点もあるが、雇用面や支店再編などの課題もある。地域農業を守るため最善の道は何か。各JAの判断に注目が集まる。 (中場賢一)

 

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