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日本刀の魅力広めたい 増える 「刀剣女子」

初心者向け日本刀講座の参加を呼び掛ける南部裕之支部長=福井市で

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県内の団体も ブーム後押し

 日本の刀剣の鑑賞や研究を楽しむ「刀剣女子」と呼ばれる女性が増えている。趣味としてはマイナーとされてきた刀剣だが、こうした動きを生かし、県内でも愛好家団体などが講座や講演会を開催。愛好家の裾野を広げようとしている。 (清兼千鶴、片岡典子)

初心者向け講座

 日本刀の鑑賞や研究に取り組んでいる愛好者団体の日本美術刀剣保存協会県支部では七月十六日、初心者向けの日本刀講座を、福井市立郷土歴史博物館で開講する。

 同博物館が過去に開いた刀剣をテーマにした特別展に、県支部の会員が作品の出品や実演で関わるなどした縁で、博物館も会場を提供して協力する。講師は地元の刀や刀装具に詳しい人、刀研ぎの専門家、刀のさやを作る職人といった県支部の会員らだ。

 数年前から刀をイケメンキャラクターに擬人化したゲームなどの影響で、刀剣好きとなった「刀剣女子」が増加。県内でも博物館が開く日本刀関連の講座や展覧会に訪れる女性が増えているという。

 講座では、扱いが難しい日本刀の作法や、刀の各部分の名称などを実物に触れながら学べる。県支部の南部裕之支部長(60)は「時代によって違う刀の姿、地鉄や刀装の装飾が魅力」と参加を呼び掛けている。

 初回の講座は午後一時から二時半。定員三十人。(問)日本美術刀剣保存協会県支部事務局=0776(56)3803

歴史家が講演会

 福井市の県立歴史博物館では十八日、歴史家で県大河ドラマ誘致推進協議会アドバイザーの加来(かく)耕三さんが日本刀の歴史を講演した。県内の歴史好きな女性十人ほどでつくる「ふくい歴女(れきじょ)の会」(同市)の主催。加来さんは「合戦では、刀は弓矢ややりなどに比べあまり役に立たなかった」と指摘。戦のない江戸時代には、持ち歩きやすい細くて薄い刀が流行したことなどを説いた。

 一方で、江戸初期に活躍した福井ゆかりの刀工、初代虎徹(こてつ)は実用性を追求したことに触れ「もともと刀などから身を守る甲冑(かっちゅう)などを作っていたため、それを超えるものを作りたかったのでは」と分析した。

 県内外の歴史愛好家ら百三十人ほどが聴講。同市大島町のパート中道春奈さん(35)は昨秋に市内であった企画展を機に日本刀に興味を持つようになったといい「武器として役に立たないというのは衝撃だった」と話した。

 博物館では講演会に合わせ、所蔵する虎徹の刀三本を展示している。

 

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