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“駅西の台所”23日閉店 ハニー食市場 北の庄

30日 福井駅東に別店舗 19年秋 新ビルで再開店

閉店の案内が貼り出されたハニー食市場北の庄=福井市中央1丁目で

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 JR福井駅西口にある食品スーパー「ハニー食市場北の庄」(福井市中央一丁目)が二十三日午後六時、ビル建て替えのため閉店する。車を持たない高齢者や近隣の飲食店、仕事帰りのサラリーマンらにとって生活に欠かせない「台所」として十一年間、親しまれてきた。運営会社は今月末から近くに別店舗を構え、新ビルでの再開店は二〇一九年秋を目指している。 (梶山佑)

 「どうしましょう」。店舗の出入り口に貼られた閉店の案内を前に、近くで居酒屋「パブリックハウスおいち」を営む西沢昌毅さん(52)はため息をついた。「とにかく便利で、ほぼ毎日来ていた」

 ハニー食市場北の庄の歴史は、半世紀前にさかのぼる。一九六七(昭和四十二)年、老舗食品スーパー「まるまん」の店舗として営業を開始。二〇〇六年五月に閉店したが、翌六月に県内大手スーパーチェーン「協同組合ハニー」グループが引き継いだ。

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 同店舗を運営するフルキャストの大嶋良雄社長(58)は「十一年間ありがとうございました。しばらくご不便をおかけします」と寂しそうに話す。今月三十日には、福井駅東側に新店舗「食市場日の出」(日之出三丁目)をオープンさせるが、「食生活を支える地元事業者として、ここに戻って来る」ときっぱり。

 福井駅周辺には、駅高架下の「プリズム福井」や西武福井店に食品売り場があるものの、「ハニーさん」と慕う客は多い。家族七人分の食事を作るため毎日通っているという中央二丁目の主婦(84)は「われわれ庶民にはハニーさん。商品が安い」と愛着を語り、ゴボウの飛び出たキャリーバッグを引いて帰っていった。

 駅前という好立地から、親子連れや昼休憩中のサラリーマン、女子高生らがひっきりなしに訪れるが、中でも高齢者が目立つ。大嶋社長によると、ハニーは全店舗でポイントカードを発行しているが、高齢者のためのシルバーカードの割合は食市場北の庄が最も高い。

 「自転車しかないから遠いとこ行かれへん」とは、店舗前で井戸端会議に花を咲かせていた毛矢一丁目の主婦(72)。バスや鉄道を利用して訪れる客も多く、文京二丁目の一人暮らしの主婦(80)は「家の周りにはスーパーがなくて。困ったね」と話した。

 

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