「昇龍道」が中部を活性化

中部北陸9県(愛知、岐阜、三重、静岡、長野、石川、福井、富山、滋賀)が官民一体となって外国人観光客を誘致する「昇龍道プロジェクト」。
その中心に立って活動に取り組む、昇龍道プロジェクト推進協議会会長の三田敏雄氏と、中部運輸局長の野俣光孝氏に、
これまでの成果と、未来に向けた取り組みを聞いた。〈対談は4月9日に行われました〉

昇龍道プロジェクト推進協議会会長
三田 敏雄氏

愛知県名古屋市出身。中部電力(株)代表取締役会長。平成23年5月より(一社)中部経済連合会の会長も務める。発足時(平成24年3月)より昇龍道プロジェクト推進協議会会長を務め、国内外のプロモーション活動にも数多く参加している。

中部運輸局長
野俣 光孝氏

神奈川県横浜市出身。運輸省、海上保安庁、気象庁などを経て平成25年6月より現職。就任後は関係する各団体との連携を深め、昇龍道プロジェクトの推進役として活躍。

中日新聞経済部長
鈴木孝昌

魅力的な観光資源を結び 海外での知名度向上を図る

―なぜ今、外国人客誘致が必要なのか。あらためて昇龍道の意義をお聞かせください。

三田 中部地域はものづくりで発展してきましたが、この先、海外での生産・製造の増加や人口が減少し内需の先細りが予想されることを考えると、製造業に加え新たな産業を興さなければなりません。その一つが観光産業であり、日本全国で22兆円(平成23年)を超える規模は、自動車の国内販売と海外輸出を合わせた額に匹敵します。一方で海外に目を転じると、中華圏や東南アジアの経済発展はめざましい。そこに住む人たちを中部に呼び込んで、この地域の発展につなげたいという思いがあります。

野俣 この地域は魅力的な観光資源に恵まれていますが、外国人観光客の多くが5泊6日、6泊7日という日程で来ることを考えると、各地域が連携し「面」で訴求することが極めて重要です。東京や大阪、北海道と比べるとこの地域の海外における認知度は低いため、昇龍道という形で連携してプロモーション活動や環境整備を進めています。

―これまでの成果は。

三田 海外のプロモーションでは昇龍道9県の観光関係者が一丸となって、エリアの観光資源を積極的にアピールしてきたこともあり、平成25年の昇龍道の外国人宿泊者数は、平成24年に比べ約34%増加。全国平均で約26%ですからプロジェクトの成果は目に見える形で表れています。

野俣 名古屋のホテルの稼働率は平均で85%を超え、外国人比率も高まっています。外国人宿泊者数が増える、それにより小売業や外食産業が活性化する、受け入れる側も外国人向けの対策を進め次のプロモーションに力を入れる、という好循環が生まれています。

―広域の観光ルートには、どのようなアイデアが。

野俣 セントレアから入り高山や白川郷、五箇山、富山、金沢に抜けたり、伊勢志摩や鳥羽方面、あるいは静岡方面で富士山を見たりと、極めて広域で幅広いルートが展開できます。

三田 地域連携の代表例として、ミシュラン・グリーンガイドで三つ星を獲得している金沢・五箇山・白川郷・高山を結んだ「北陸飛騨三つ星街道」があります。また、日本酒の酒蔵をめぐる「日本銘酒街道」も企画しているところです。

野俣 最近は海外からの個人旅行も増えてきており、入口と出口だけを決めて、あとは現地でネットなどを使って行先を決める人も少なくありません。そのためメニューを幅広く揃え、選んでもらえるようにすることも重要です。

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