発信!「昇龍道」の魅力 | 考えよう!外国人観光客がもたらす地域活性化
第2回 地域活性化リレーシンポ in 三重

 日本有数の観光資源を有する中部北陸9県(愛知、岐阜、三重、静岡、長野、石川、福井、富山、滋賀)が官民一体となって外国人観光客誘致を促進する「昇龍道プロジェクト」。その認知度を高めるためのシンポジウムが三重県津市で開催された。1月に名古屋市の中日劇場で行われたキックオフに続き、2回目の開催となったシンポジウムでは、地域を挙げての活性化、住民レベルでの交流などプロジェクトの将来像が熱く語られた。

主催者挨拶
中日新聞三重総局長 末次 秀行

9県一体の広域連携で外国人観光客を誘致

昇龍道プロジェクトの趣旨は、中部北陸9県がそれぞれに特定の観光地を売り込むのではなく、9県が一体となって活動を進めようということです。該当エリアは、弊社が発行する中日新聞、北陸中日新聞の配布エリアと一致します。紙面報道だけにとらわれず、一層観光客の誘致を図り、地域の活性化に微力ながらお役に立ちたいという思いで主催しました。2回目の開催地となった三重県は今秋、伊勢神宮の第62回式年遷宮を控え、5月には日台観光サミットの開催が予定されるなど観光イベントが目白押し。多くの外国人観光客が訪れ、感動し、中部地区の応援隊になるよう願います。

主催/
中日新聞社
後援/
中部運輸局・北陸信越運輸局・中部経済連合会・北陸経済連合会・昇龍道プロジェクト推進協議会・名古屋鉄道・ANA・中部国際空港・JTB中部・近畿日本鉄道
協力/
日本観光振興協会中部支部・中部広域観光推進協議会
特別協力/
三重テレビ放送

基調講演1: 広域観光連携の現状と課題

須田 寛氏

日本観光振興協会中部支部長
東海旅客鉄道相談役


1954年京都大学法学部卒業後、日本国有鉄道入社。1987年東海旅客鉄道株式会社代表取締役社長。1995年10月同社代表取締役会長、2004年6月より現職。

「観光する心」で育む 人と人、国と国の交流

昇龍道プロジェクトには2つの大きな特徴があります。1つは官民が連携して、幅広い協力体制の下で行うプロジェクトであるということ。もう1つは中部と北陸、長野を含めた9つの県が広域連携をしているということです。

観光は大勢の人々が交流し、文化発展をもたらす重要な営みです。しかし今、日本の観光は残念ながら華々しく伸びている状態ではありません。ここ10年程は国際観光を含め、伸び悩みの状態が続いています。長い間、景気が低迷していること、加えて一昨年の震災の影響が全国的に観光にも影を落としました。

その上に、広域連携によって観光を考える背景には、中部地方の立地条件が大きく関わっています。東京圏、関西圏という大都市圏の間に挟まれた地域であり、日帰りや1泊程度という、近距離の観光客が非常に多い。特に我々が残念に思うのは、中国の観光客にとって、東京の秋葉原や銀座で買い物をし、中部を素通りして京都や大阪など関西へ行くという「ゴールデンルート」が主流化していることです。

従来の観光は点、あるいは線の観光でした。しかし様々な観光資源を有する中部を通過せず、何とか降り立ってもらう魅力発信のためには、地域全体を一つの観光圏として構築し、行政区画を越えた連携が必要になってくる。その中で一番大事なことはソフト、ハードにわたる受け入れ体制です。私共が「観光する心」と言っている、もてなしの心。観光客を温かく迎え、観光客も敬??な気持ちで地域の優れたものを見に行く。そこで「観光する心」を通じて人々の交流が生まれ、文化が育まれるのです。

特に昇龍道のように、外国の人々との交流を促進する取り組みでは、国と国との相互理解、国際親善というところまで心のふれあいが発展する。そのためには、地域の人々が官民挙げて、もてなしの心を持った受け入れ体制を築くことが前提となるでしょう。

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