発信!「昇龍道」の魅力 | 考えよう!昇龍道のおもてなし
第6回 地域活性化リレーシンポ in 浜松

特別講演: 多言語での情報発信を急げ! 〜外国人観光客を呼べる情報発信のポイント〜

インバウンドとは全業界が観光化すること   官民一体、All浜松、One浜松で


佐野 憲(さの・けん)氏

株式会社シーポイント 浜松本部長 /
静岡理工科大学 総合情報学部 客員准教授


静岡県浜松市出身。エイエイピー、ベンチャー・リンク、ヤフー・ジャパンを経て、2001年(株)シーポイント入社。静岡県西部の地域密着型プラットフォーム「はまぞう」の事業責任者として、遠州地方の地域活性、PR、ブランディングを推進。ブログやSNSなどを使って、どう「地域」の魅力を戦略的に発信すべきか、日々啓蒙中。自身のブログは1日 600アクセスを超える。

 静岡県西部の地域密着型サイト「はまぞう」を運営するなど、様々なインターネットサービスを行う弊社では、5年ほど前から海外進出を開始。現在では、タイやベトナム、中国などに拠点を置き、インバウンド事業に積極的に取り組んでいます。特にタイでの活動に力を入れており、現地人向け日本食専門ガイドをウェブとマガジンで展開。公式Facebookページの「いいね」は15万、マガジンは日本好きな個人1万5千人に発送、合計2万8千部を発行しています。併せて定期的にオフ会、イベントを行うなどして、「食」を中心に日本の観光コンテンツをプロモーションしています。

 人口減と少子高齢化により、国内市場(内需)は今後縮小が予想されます。そこで必要になってくるのが外国人観光客による経済の活性化です。訪日する外国人観光客の宿泊数は団体客で平均約5泊、個人客で約15泊。ツアー代・航空券代を除く旅行中の支出額は1日1万円前後と言われており、この「消費」が日本経済を刺激するのです。また、インバウンドの好影響は観光・宿泊施設だけではなく、外食を中心としたサービス業、小売業、農業をはじめ、全ての産業に及ぼします。

 「インバウンド」対応とは、全ての産業が「観光化」していく、ことです。インバウンドの成功例として、山梨県南アルプス市の観光農園「中込農園」が挙げられます。交通アクセスが悪く、周辺に観光資源が少ない場所なのに、毎日、多くの外国人が来園します。その秘密に、英語のホームページによる情報発信があります。決してきれいなデザインとは言えませんが、英語による情報を非常に丁寧で細かくやっています。外国人観光客の視点、目線に立って、情報発信をしている、ここに大きなヒントがあります。

実例を交えてインバウンドの提案を行う佐野氏
実例を交えてインバウンドの提案を行う佐野氏

 そしてありがたいことに、この地域にも多言語(英語)で観光情報を発信しているウェブサイト「iNHAMAMATSU.COM」があるのです。我々はもっともっと活用すべきでしょう。

 あと、狙う国によって、それぞれのメディア環境、事情は変わります。十把一絡げに「インバウンド対応」してはならず、戦略的に狙う国を決めたら、その国で見られているインターネットメディアをもっと掘り下げて調べ、理解し情報発信していくことが必要です。

 浜松市を含む静岡県西部は、「クール・ジャパン」な観光資源が豊富で、高いポテンシャルを秘めた地域です。7月には浜名湖が国の新観光圏に認定されました。この追い風を生かすためにも、今こそ官民一体となり「All浜松、One浜松」で、戦略的に、継続的に取り組まなければなりません。今回の講演が、地域の皆さんの決意と行動のきっかけとなることを期待しています。

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