発信!「昇龍道」の魅力 | 考えよう!外国人観光客がもたらす地域活性化 | 第1回 地域活性化リレーシンポ in 愛知

 中部北陸の9県が官民一体となって外国人観光客誘致を促進しようという「昇龍道プロジェクト」。その取り組みを紹介するシンポジウムが、2013年1月29日、名古屋市中区の中日劇場で開催された。中部運輸局の甲斐正彰局長による基調講演、まちづくりのヒントを考える2例の事例報告に続き、4人のパネリストによるパネルディスカッションが行われ、観光客誘致と受入体制充実のために、我々一人ひとりがなすべきことを語り合った。

主催者挨拶
中日新聞社代表取締役社長 小出 宣昭

意気込みを象徴する昇龍の概念に期待

 昇龍道プロジェクトの「龍」は中国の想像上の生き物で、潜龍、見龍、昇龍、飛龍、最後は大空に雲を生み大地に雨を降らせ作物を実らせる雲龍の順に成長します。昇龍道の概念は、まさにこれから昇っていこうとする昇龍の意気込みを象徴しており、この取り組みはやがて中部9県に大きな恵みをもたらしてくれるものと思います。

 忘れてはならないのが、名古屋はアメリカと中国が初めて手を結んだ“ピンポン外交”の発祥の地であるということです。昭和46年、愛知県体育館で行われた世界卓球選手権に当時国交のなかった中国選手団を招待した結果、ニクソンが訪中。世界が瞬く間に変わっていきました。

 このプロジェクトによって、中国のみならず、台湾、香港、韓国、シンガポールなど広くアジア各国から、名古屋をはじめとする中部北陸地方に大勢の方々にお越しいただくとともに、交流によって東アジアに繁栄と平和がもたらされることを期待しております。

主催/
中日新聞社
後援/
中部運輸局・北陸信越運輸局・中部経済連合会・北陸経済連合会・昇龍道プロジェクト推進協議会・名古屋鉄道・ANA・中部国際空港・JTB中部
協力/
日本観光振興協会中部支部・中部広域観光推進協議会
特別協力/
中部日本放送

基調講演:地域の魅力で輝く昇龍道〜昇龍道プロジェクトの新たな展開〜

甲斐 正彰氏

熊本県出身。1981年東京大学法学部卒業後、運輸省入省。外務省在フランス日本国大使館参事官、国土交通省総合政策局観光部国際観光推進課長、内閣官房内閣参事官を歴任。2009年観光庁審議官。2011年10月より中部運輸局長に就任。

1800万人の訪日を目指す

大交流時代を迎えたアジアは今後、ますます経済力が伸び、21世紀中頃には世界のGDPの51%を超えるといわれております。このような状況下で、各国は海外との交流を活発化させ、観光産業の経済効果というものに注目しています。我が国の入国者数は世界第30位。震災の影響があった平成23年は40位近くまで落ち込みました。経済効果につきましても、国内における旅行消費額が23.8兆円で、これはGDPの約5%。8%以上を占める国もあるので、もっと伸ばす必要があります。国としても観光立国の実現へ向けて、本年の訪日外国人旅行者数の目標を1000万人、平成28年までに1800万人という目標を掲げています。

中部北陸地方に目を向けますと、昇龍道9県の外国人宿泊者数は、合計しても東京や大阪に劣っています。原因の一つは知名度の低さにあります。試しに海外で発行されている旅行誌を何誌か集めてみました。総ページ数に対して中部北陸が紹介されているのは8.6 % だけ。ミシュランガイドでも取り扱いが後ろのほうになっています。ミシュラン・グリーンガイドでは9県で三ツ星を獲得しているのは8 か所だけ。ご承知のように、この地方には素晴らしい観光資源や文化があるにもかかわらずです。

課題は知名度のアップ   プロモーション展開を

では、どのようにインバウンドを推進していくか。それにはインバウンドを強力に主導する地域のリーダーが必要です。中部管内の5県を見ると静岡、岐阜、三重、福井はそれぞれ充実した観光推進対策をとっています。しかし、愛知県はまだまだこれからだと申し上げざるをえません。 同プロジェクトでは、経済界と強力に連携させていただきながら、地域が一体となって観光力、ホスピタリティを向上させ、中華圏へのプロモーションを推し進めているところです。当面は中国、香港、台湾、韓国、そして経済交流が活発なシンガポール、タイ、マレーシアなどの東南アジアにも広げていきたいと考えています。

具体的には、昇龍道にしかない独自の魅力を端的に伝える「昇龍道百選」の選定、外国人観光客に特典を差し上げる「ウェルカムカード」の導入。また、インバウンド向けの交通カードの設定などを進めています。今回のようなシンポジウムを継続させ、皆さんとともにプロジェクトを実現させてまいりたいと考えております。

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