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中日体育賞

第32回中日体育賞 スピードスケート 小平選手に贈呈

2017年9月30日 朝刊から



◆日本女子初V たたえる

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中日体育賞を受賞しトロフィーを手に笑顔を見せる小平奈緒選手=29日、長野市のホテルメトロポリタン長野で(小嶋明彦撮影)

 第32回中日体育賞の贈呈式が29日、長野市のホテルメトロポリタン長野で行われ、スピードスケート女子の小平奈緒選手(31)=相沢病院、長野県茅野市出身=に賞状とトロフィーなどが贈られた。

 小平選手は、2月の世界距離別選手権(江陵=韓国)女子500メートルで自身が持つ日本記録を0秒16塗り替える37秒13をマークし、日本女子として初めて個人種目で優勝。同月の世界スプリント選手権(カルガリー=カナダ)では、500メートルでさらに記録を更新する36秒75を出すなど活躍し、日本女子初となる総合優勝を成し遂げた。

 スピードスケートでは1998年長野五輪男子500メートルで金メダルを獲得した清水宏保さん以来二人目の受賞。小平選手は贈呈式で「名誉ある賞をいただきありがとうございます」と喜びを語った。

 

 

◆強敵は自分 超えて五輪へ 体幹強化 進化の予感

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「日々、自分超え」と書いた色紙を手にする小平奈緒選手=長野市で

 シーズン開幕前の練習の合間をぬって、贈呈式に出席した小平選手は、色紙に「日々、自分超え」と力強い文字で書き込んだ。昨季は得意の500メートルで15戦全勝と無敵を誇ったが、それも今は抜き去るべき存在になった。

 自らのモットーが語るように、今季はさらなる進化を予感させる。今月、北海道帯広市で行った合宿では500メートルで37秒2台を計測。昨年の今ごろと比べて「0秒8くらい速い」といい、この時期としては驚異的な仕上がりといえる。

 昨季、平昌五輪と同会場で行われた世界距離別選手権で樹立した日本記録37秒13(当時)に迫るタイム。昨季当初なら日本記録に相当すると聞かされると、「そういえば、そうですね」。もはや塗り替えたタイムには興味はなさそうだ。

 オフシーズンは体幹の強化に取り組み、高速で滑っても軸がぶれにくい肉体を目指した。自転車によるトレーニングでも過去最高のタイムを記録。氷上では以前から右肩が上がりすぎる癖をのぞかせていたが、陸上のトレーニングから体の使い方を意識したことで、結城匡啓コーチは「腕が上がらなくなった」と手応えを語る。

 500メートルの日本記録は高地カルガリー(カナダ)での世界スプリント選手権でさらに36秒75に縮めているが、李相花(韓国)が持つ世界記録36秒36の更新も夢ではなくなった。

 もともと、陸上の長距離選手並みの心肺機能を持っており、今季は500メートルだけでなく、昨季の世界距離別選手権で銀メダルをつかんだ1000メートルや、かつて得意にしていた1500メートルの強化も図っている。

 来月20〜22日に長野市で開かれる全日本距離別選手権で初戦を迎える。「今季はどんな成績になるか分からないが、いいシーズンになるように頑張りたい」と贈呈式であいさつした小平選手。「よく金メダルや記録を狙うかと思われがちだが、目標はゴールの先にある。たくさんの人を笑顔にして、うれし涙でくしゃくしゃにしたい」。平昌にはいつの時代よりも強い自分で臨み、日本中を感動させる。(原田遼)

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