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中日産業技術賞 講評

独自性や波及効果 選考で重視 専門委員会座長 鈴置保雄氏(愛知工業大教授)

2018年12月4日 朝刊から


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専門委員会座長 鈴置保雄氏(愛知工業大教授)


 中日産業技術賞の選考では、先進性・独自性・独創性、波及効果・市場性、実績などを重視しました。

 経済産業大臣賞の「ハイブリッド自動車用重希土類フリーネオジム磁石および駆動モーターの開発」は、急速に進行する自動車の電動化に対応して高性能なモーターが必要とされる中、特定の地域に依存する重希土類を含まない磁石と、それを用いたハイブリッド車用の量産モーターを実現したものです。必要な性能を満たすため、磁石の結晶の大きさや向きなどの制御、モーター構造の最適化などを行っています。今後、電動車を含む多くの分野でこのような技術が発展・普及していくことが期待されます。

 中日新聞社賞の「家庭用エアコン『霧ケ峰FZシリーズ』」は、プロペラファンの採用による損失低減、モーターの結線切り替えによる広い負荷範囲での効率化、インバーターの効率向上、温度制御性の向上など、多くの改良を長年にわたり積み重ねてきました。省エネ性を向上させており、大きな市場性、波及効果が見込まれます。

 特別奨励賞の「ルクミー午睡チェック」は昼寝中の子供を見守る業界初の保育園専用サービスで、ボタンタイプの小型センサーとタブレットを連動させることにより、幼児の突然死防止などのため現在手書きの午睡チェック表を自動記録、データ化するものです。保育士の負担を軽減するものですが、今後、少子高齢化社会で重要になる福祉の分野での幅広い産業技術の適用・発展が期待されます。(愛知工業大教授)


【選考委員】

松尾清一(名古屋大学長)鵜飼裕之(名古屋工業大学長)吉久光一(名城大学長)●(たかはし)淳(中部経済産業局長)服部哲夫(ファインセラミックスセンター理事長)白井文吾(中日新聞社会長)
●=橋の異体字

【専門委員】

山田陽滋(名古屋大大学院教授)柳田秀記(豊橋技術科学大大学院教授)閑念麿聡(中部経済産業局地域経済部長)米山猛(金沢大教授)内匠逸(名古屋工業大副学長)福田光男(豊橋技術科学大大学院教授)鈴置保雄(座長、愛知工業大教授)梅本達雄(特許庁審査第四部静止画室長)武藤陽一(中部科学技術センター専務理事)淡野正信(産業技術総合研究所中部センター所長)室原豊明(名古屋大大学院教授)松下裕秀(名古屋大副学長)春日敏宏(名古屋工業大教授)=(敬称略、順不同)

 今年の応募は18件あり、専門委員会で受賞候補を絞り、選考委員会で正式決定した。

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