トップ > 中日新聞社から > 表彰事業 > 中日産業技術賞 > 特別奨励賞

ここから本文

中日産業技術賞 特別奨励賞

ユニファ 赤ちゃんの昼寝チェック

2018年12月4日 朝刊から


写真

「ルクミー午睡チェック」のセンサーとタブレット端末を手にする土岐泰之社長(右から3人目)とスタッフ=名古屋市中区のユニファで

センサーで異常感知

 「保育士の負担軽減と子どもの命の見守りの質向上を同時に成し遂げたい」。ユニファ(名古屋市)の土岐泰之社長(37)の強い思いが「ルクミー午睡(ごすい)チェック」に結実した。保育施設での乳幼児突然死症候群(SIDS)などの予兆をいち早く察知し、知らせるシステム。これまでに国内400以上の施設で使われ、シンガポールでも試験導入が始まっている。

 保育園の連絡帳アプリなどを手掛ける中、自分の思いを伝えられない乳幼児の安全のために緊張を強いられている保育士の姿を目の当たりにした。土岐社長の姉も保育士だ。

 見守りシステムは、子どもに着けたセンサーが体の動きから呼吸を感知すると同時に、身体の向きを1秒間に1回という頻度で確認する。呼吸停止などの異常はアラームで通知。データはタブレット端末で見られ、サーバーに保存される。端末1台で10人まで対応できる。

 着脱のしやすさにこだわったセンサーは、国内で医療機器として認可を受けた。直径4センチの円形で、衣服に挟み込む。タブレット画面にも工夫がある。開発責任者の赤沼寛明取締役(39)は「部屋が薄暗くても、どの方角から見ても、見えやすくした」と語る。

 「赤ちゃんの『声なきストレス』に耳を傾けたい」と土岐社長。専門家らによるデータ分析も進め、見守り方法の提案機能も追加し、見守りの質を高めていく。一人でも多くの赤ちゃんを救うために−。(長田弘己)

図

 乳幼児突然死症候群(SIDS) 原因不明で、既往症や予兆がなく突然起きる。生後2カ月から6カ月に多く、まれに1歳以上で発症することがある。昼寝などの睡眠中にうつぶせ寝で発生することが多いため、保育施設などでは職員が5分おきに呼吸の有無や体の向きなどをチェックし、記録、保管する作業に追われている。厚生労働省によると2017年には77人が死亡した。

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山
地方選挙

Search | 検索