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中日産業技術賞 特別奨励賞

今仙技術研究所・名古屋工業大「無動力歩行支援機」

2015年12月1日 朝刊から


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無動力歩行支援機「ACSIVE」を開発した佐野明人教授(右から2人目)と山田博社長(右)ら

歩く力をばねで増幅

 ばねの力だけを頼りに、本人の歩く力を最大限引き出すことにこだわった。自動車部品を手掛ける今仙電機製作所(愛知県犬山市)子会社の今仙技術研究所(岐阜県各務原市)と、名古屋工業大(名古屋市)が開発した「ACSIVE(アクシブ)」は、電気やモーターを使わない世界初の無動力の歩行支援機だ。

 腰と膝に巻いたベルトを、カーボン製の棒とばねでつなぐシンプル構造で、慣れれば数10秒で装着できる。「必要なモノだけを残した引き算の開発」と名工大の佐野明人教授(52)。重さは約550グラムに抑え、あぐらや正座もできる。

 右脚に装着した場合、左脚を前に進め、右脚が体重を支えているとき、その支える力を腰の装置に入っているばねが縮んで蓄える。次に右脚を前に振り出すと、先ほど縮んだばねが伸びて蓄えた力が放たれ、膝がふわっと軽く前に押し出される仕組み。

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無動力歩行支援機「ACSIVE」=いずれも愛知県犬山市で

 膝や足首を支える機能がないため、自立歩行が前提だが、片脚がまひした人や歩く力が弱った高齢者などに役立つ。「思い通りに歩ければ気持ちも前を向ける」との思いから、「アクティブ」(前向き)と「パッシブウオーキング」(自動歩行)を組み合わせて「アクシブ」と命名した。昨年9月に発売し、今年10月末で1200台が売れた。今仙技研の山田博社長(61)は「受賞を機に多くの人に試していただきたい」と話す。(坂田奈央)

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