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中日産業技術賞 特別奨励賞

浅野撚糸 タオル「エアーかおる」

2014年12月2日 朝刊から


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タオル「エアーかおる」の開発に携わった浅野撚糸の浅野雅己社長(左)とスタッフ=岐阜県安八町で

肌に優しいふわふわタオル

 ふわふわで吸水力が抜群で、肌触りが軽やかなタオル「エアーかおる」を開発した浅野撚糸(ねんし)(岐阜県安八町)。累計販売260万枚の大ヒット商品を生み出した技術が、繊維の間に微細な隙間をつくる世界初の特殊撚糸工法だ。

 同社の特殊撚糸工法は、ウールや綿などの糸と水溶性の糸を合わせ、元の糸と逆方向に2倍より合わせた後、お湯で水溶性の糸を溶かす。すると、支えを失った糸は反動で膨らみ、繊維の間に微細な空間ができる。空間があるため吸水性や速乾性に優れ、よりが残るため、けば落ちしにくくボリュームがある。

 繊維大手クラレグループと研究を重ね、2003年に完成。この糸を使い、津市のタオルメーカー「おぼろタオル」と開発したのが、07年に発売した「エアーかおる」だ。肌や髪に優しいのが売りで、1枚1000〜4000円の高級タオルだが、皇室や芸能人、政治家らも愛用する。

 開発のきっかけは、廃業も覚悟したほどの苦境だった。00年ごろに繊維各社が中国へ生産移転し、下請けである浅野撚糸の業績は悪化。浅野雅己社長(54)は「オンリーワン商品で生き残ろうと思った」と振り返る。エアーかおる開発で、「ものづくり日本大賞 経済産業大臣賞」など数々の賞を受賞した。

 吸水性を高めたタオル「エクスタシー」など、さらなる商品開発に余念がない。中国やカナダに現地法人を設立し、海外市場にも挑んでいる。(今村節)

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