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中日産業技術賞 特別奨励賞

キュービクス 「消化器がんマイクロアレイ血液検査」

2013年12月3日 朝刊から


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医療ベンチャー企業としてがん検査に取り組むキュービクスの丹野社長(右)ら=石川県野々市市で

がん判定 少量採血で

 医療ベンチャーのキュービクス(石川県野々市市)が開発した「消化器がんマイクロアレイ血液検査」は、数ミリリットルの血液から消化器の早期がんを発見する。医療機関からの受注を2011年8月から始め、検査は2000例を超えた。

 血液から抽出した遺伝子をスライドガラスに張り付けて解析。がんの有無で特定の遺伝子の働きが違うことにより判定する。金沢大(金沢市)との共同研究から事業化した。

 検査できるのは胃、大腸、膵臓(すいぞう)、胆道の四臓器。遺伝子レベルの検査のため、がんを「陽性」と判定する診断感度は98.5%と腫瘍マーカーなどより高く、少量の血液採取で済むため体への負担も軽い。全国110の医療機関が採用し、検査は月に100例ほどある。

 キュービクスは、医薬品メーカーで医薬情報を担当していた丹野博社長が04年に創業した。金沢大病院の教授から研究成果を事業化する人材の紹介を頼まれ「世の中に役立つことをしよう」と自ら引き受けた。

 国は、がん検診の受診率を50%にする目標を示しており、丹野社長は「がん検診がもっと普及すれば、検査サービスの需要は拡大する」と期待する。

 ただ、検査費用は自由診療のため6万〜10万円と高額で、結果が出るまで2週間ほどかかる。このため、2万円台、4時間で検査できる自動解析装置や、乳房など8つの器官のがんを一度に見つける次世代検査システムの開発も進めている。(村上豊)

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