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中日産業技術賞 特別奨励賞

サンメディカル技術研究所 EVAHEART

2011年12月1日 朝刊から


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植え込み型補助人工心臓「EVAHEART」を開発したサンメディカル技術研究所の山崎俊一社長(中)とスタッフ=長野県諏訪市で

国産初の人工心臓

 心臓移植までの待機期間が平均で2年を超える日本では、人工心臓が移植手術を待つ患者にとってまさに「命綱」だ。サンメディカル技術研究所(長野県諏訪市)は、国産初となる植え込み型補助人工心臓「EVAHEART(エバハート)」を開発した。

 補助人工心臓は、機能が衰えた心臓を手助けし、ポンプで血液を全身に送る。しかし、従来の「体外式」では、機器が大きすぎて入院が必要など行動が大幅に制限される。このためコンパクトな体内への「植え込み型」に期待が集まっているが、サイズの大きな米国製しかなかった。

 最大の課題は、ポンプの回転軸周りに血液が入り込んで固まり、駆動に支障をきたすことだった。この問題を克服するため、純水を循環させて洗い流すシステムを構築。電子部品を用いた他社製品に比べると構造は単純で、臨床試験を含めポンプの故障は一度も起きていない。

 血液が流れる部品の表面は、わずかなでこぼこでも滞留しかねない。熟練の技術者が1ミクロン(1000分の1ミリ)前後の誤差を見抜き滑らかにならした。

 担当の牛山博之専務は「10年使える人工心臓が目標だった。体に長い間入るのだから絶対故障しないモノを」と話している。

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