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中日産業技術賞 特別奨励賞

小松精練 超微多孔セラミックスを用いた屋上緑化材

2009年12月4日 朝刊から


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染色産業の廃棄物を利用し屋上緑化基盤(手前)を開発した中山賢一会長(右)ら=石川県能美市の小松精練で

産廃で環境保全

 小松精練(石川県能美市)グループの屋上緑化材「グリーンビズG」は、超微多孔構造を持つ基盤材を使ったシステム。高い保水力を持ち、細かい穴による空気層で夏は断熱効果、冬は保温効果を発揮する。

 染色工場では排水浄化の過程で、微生物を大量に含んだ泥状のバイオマスケイクが発生する。従来は産業廃棄物として埋め立てたり、焼却処分していたが、同社はバイオマスケイクを使った屋上緑化用基盤材の開発に成功した。

 基盤材「グリーンビズ」は3マイクロメートル以下の穴が無数に空いたセラミックス。バイオマスケイクに珪藻土(けいそうど)を加え、両者を混ぜる媒体として粘土を使って高温で焼成すると、微生物が消滅して独特の構造になる。珪藻土は「多孔性なのと、地元の能登が産地だった」(奥谷晃宏取締役執行役員技術開発本部長)ことから着目。従来の多孔構造の10〜100マイクロメートルより小さい穴にでき、断熱などの効果を高めた。

 緑化材は、基盤材に乾燥に強い植物・セダム種を植えた。基盤材は厚さ2.5センチと4センチの2タイプ。この上に1センチの土を盛り、植栽する。高い保水力のため雨水だけで生育する。芝刈りなどの維持管理もほとんど必要ない。1000平方メートルの敷設で、1カ月で二酸化炭素(CO2)が約1.5トン、電気料金は約1万円削減できるという。

 環境意識が高い海外企業も注目。中山賢一会長は「地球温暖化防止や都市部でのヒートアイランド現象抑制に貢献できる」と話している。

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