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中日産業技術賞 特別奨励賞

平松産業 超微多孔ポリウレタンフィルム「ルストレFGX、W/O」

2008年12月1日 朝刊から


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平松産業の竹田社長(右)ら=石川県能美市の同社で

“通気性と防水性”両立

 平松産業(石川県能美市)の高機能ポリウレタンフィルム「ルストレ(RUSTORE)FGX」は、水蒸気を通す通気性と防水性という相反する機能を併せ持つ。気孔を超微細に均一化したフィルム製造方法と、フィルムを生地に張り付ける加工技術を開発し、量産化に成功した。

 最大の特徴である気孔は、大きさを直径0.3−3マイクロメートルで安定化させた。気孔は雪や雨粒より小さいため水滴は通さないが、水蒸気は通す。通り抜ける水蒸気の量は他社製品の1.5−2.5倍。1平方インチに50万個の気孔があり、衣類を着て汗をかいたときの嫌なむれ感を減らせる。防水性は他社製品の2−3倍に向上した。

 量産設備も自社で設計した。開発期間は10年超。用途はアウトドアウエアやスキーウエアが中心で、2006年のトリノ冬季五輪でスキー・フリースタイルに出場した上村愛子選手のウエアに採用されるなど評価は高い。本年度は海外の靴メーカーとの取引も開始した。

 ことし開発した「ルストレW/O」は、気孔の大きさを要望に応じて調整できるのが特徴。医療・美容業界からの引き合いが既に来ている。折内正樹技術顧問、山沢元気(もとき)開発課員は「防水性や透湿性はお客さまによって求める性能が異なり、バランスが重要」と、商品化のポイントを話す。

 一連の技術に自信があり「簡単にはまねできない」と、特許は出願していない。竹田忠彦社長は「自動車や携帯電話、食料品包装など非衣料分野でも展開したい」と意欲的だ。

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