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中日産業技術賞 経済産業大臣賞

三菱電機名古屋製作所 超高速マイクロレーザ加工機

2011年12月1日 朝刊から


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電子回路づくりに不可欠なマイクロレーザ加工機を開発した三菱電機のスタッフ=名古屋市東区の三菱電機名古屋製作所で

精緻な穴 スマホ支え

 飛躍的な進歩を見せるスマートフォン(多機能携帯電話)。その頭脳となる電子回路づくりに欠かせないのが、三菱電機名古屋製作所(名古屋市)製の「超高速マイクロレーザ加工機(スマートフォン製造対応『GTWシリーズ』)」だ。

 携帯電話などの電子回路は、できるだけ小型で高機能が求められる。このためプリント基板を何層も積み重ねて集積化を図っているが、この各層をつなぐ配線用の穴を開けるのが同社のマイクロレーザ加工機だ。

 1996年に実用化され、98年の第12回中日産業技術賞で中日新聞社賞を受賞。2004年から販売している「GTWシリーズ」は、前回受賞時に比べて開けられる穴の直径が50マイクロメートル(0・05ミリ)と2分の1に、1秒間に開けられる穴も4500と10倍以上となった。

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 最新のスマートフォンは、10層の基板に1万9000もの穴が必要。こうした要求に応えたことで、販売台数で世界シェアの7割を超えた。福島司副所長は「携帯電話の高性能化を支えてきた自負はある」と胸を張る。

 大幅な性能向上は、主要部品の内製化があってこそだ。穴開け位置を制御する装置は、名古屋製作所の主力事業である制御機器の生産技術を活用。レーザーを焦光する高性能レンズも、ハワイにある光学望遠鏡「すばる」の開発などで蓄積した技術を応用した。

 福島副所長は「内製化して各部品を擦り合わせて作り込む、日本が得意なモノづくりを極めたことで競争に生き残ることができた」と話している。

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