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中日産業技術賞 中日新聞社賞

三菱電機中津川製作所 換気扇用モーター「ミニモ」

2014年12月2日 朝刊から


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世界最小換気扇用モーター「ミニモ」を開発した三菱電機中津川製作所の山根利司所長(後列中央)と開発スタッフ=岐阜県中津川市で

世界最小で電力30%削減も

 三菱電機中津川製作所(岐阜県中津川市)が開発した換気扇用モーター「ミニモ」は、外径45ミリという小ささが特長。同社調べで今年2月現在、全自動無人化生産対応のコンデンサー搭載型換気扇用交流モーターでは世界最小という。

 モーターの振動や騒音の原因となるのが、モーター内部で回転するローター(回転子)と外側のステーター(固定子)の中心のずれ。中津川製作所は、モーターの巻線の電圧差を計測した上で製造工程に反映し、回転子と固定子の中心のずれを小さくする新技術を開発した。これにより、従来型と比べて重さを73%減らし、消費電力も最大30%削減。「世界最小」に加え、省電力と優れた送風能力を同時に実現した。

 2003年に施行された改正建築基準法は換気設備の設置を義務付けており、住宅向けに静かに作動する換気扇の需要が高まっている。ミニモの出荷数は、同じ技術を利用した他のモーターと合わせると、06年9月から13年度末までで700万台に達する。生産は飯田工場(長野県飯田市)で行われている。

 中津川製作所は1943(昭和18)年、戦火の迫る名古屋市を避け、「疎開工場」として創業したのが始まり。戦後、扇風機や換気扇を主に手掛けてきたことから、「風の中津川」の異名を取る。山根利司所長(56)は「受賞は従業員にとって大きな励み。今後も開発の手を緩めることなく、新技術を生み出したい」と話す。(小柳悠志)

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