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中日産業技術賞 中日新聞社賞

santec 光CT用高速波長スキャンレーザー

2009年12月4日 朝刊から


写真

光CT用レーザーを手に受賞を喜ぶ開発スタッフ=愛知県小牧市のsantec本社で

測定感度100〜1000倍に

 光干渉断層画像診断法(OCT)は、赤外線を用いた医療診断技術だ。エックス線装置などと比べて人体への影響がなく、画像もより鮮明なために注目度が高く、眼科では眼底の診断などに利用されている。

 santec(愛知県小牧市)の高速波長スキャンレーザーは、従来方式のOCT装置に比べて測定感度を100〜1000倍高め、撮影スピードも100倍速めた。ミクロン(1000分の1ミリ)単位の細胞レベルでも鮮明に写すことができるのが特長だ。

 波長などが異なる複数の光が相互に干渉する現象を利用して解析するOCTでは、体に当てる光の波長の変化が速ければ速いほど高精度になることが原理的には知られていたが、製品化はされていなかった。

 santecは長年培った光通信用部品のレーザー技術を応用。レーザープリンターなどに使われている多面体ミラーを光源の発振器内部に取り入れることで、1秒間に5万回もの高速で波長を変えることに成功した。

 2005年9月の発売以降、研究機関や企業に約250台を販売。昨年9月には眼科機器メーカーのトーメーコーポレーション(名古屋市)がsantecの光源を使った装置を商品化した。

 英国のメーカーが皮膚がん検査用システムを開発するなど、眼科以外の医療分野での活用も進みつつある。

 また、対象物を壊さなくても検査できる特性を持つことから半導体の欠陥検査など産業分野への応用も視野に入れている。

 鄭昌鎬OCTビジネスユニット長は「機器メーカーへの光源の供給で事業の新たな柱に育てたい」と話している。

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