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中日産業技術賞 中日新聞社賞

三菱電機 機械室レス・エレベーター「AXIEZ」

2008年12月1日 朝刊から


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機械室レス・エレベーターを開発したスタッフの皆さん=愛知県稲沢市で

省スペースで可変速

 エレベーターに対する利用者からの要望で最も多いのは待ち時間の短縮だ。一方でビルの所有者は省スペース化を求めるが、高速になるほどモーターや、安全のために昇降路の上部と下部に設ける緩衝スペースが大きくなり、両方のニーズに応えるのは難しかった。

 三菱電機は、モーターなどをコンパクトにして機械室をなくした機械室レス・エレベーター「AXIEZ(アクシーズ)」に、搭乗人数に応じて速度を制御できる可変速システムを採用し、待ち時間を最大で15%短縮。さらに非常時の減速装置を電子化して、緩衝スペースをより小さくした。

 主に20階建て以下の中低層階ビルに適した、定格速度が分速45メートル、60メートル、90メートル、105メートルの4つのタイプを発売。シリーズで累計1万6000台を売るヒット商品となっている。

 可変速システムは、カゴと重りの重量のバランスを活用し、搭乗人数によって速度をコントロールする仕組み。バランスがとれている時にモーターの余力で最大1.5倍まで速度を上げる。

 もう一つのキー技術である電子制御式の減速装置は、カゴの速度や位置を監視するコンピューターを搭載し、衝突までの距離に応じて「異常」と判断する速度を変えた。

 一定の速度に達しないと作動しない従来の機械式の減速装置は、衝突までの距離が短いと十分減速できないため緩衝スペースを大きくする必要があったが、この課題を解決した。

 エレベーターの製造拠点である同社稲沢製作所(愛知県稲沢市)は「品質と利便性のさらなる向上を目指し、新技術の開発に力を入れていきたい」と、次を見据えている。

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