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中日産業技術賞 中日新聞社賞

中部電力、関西電力、日立アプライアンス
高出力一体形自然冷媒(CO2)ヒートポンプ給湯機

2006年12月8日 朝刊から



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高出力のヒートポンプ給湯機と中部電力、関西電力、日立の開発スタッフ=名古屋市緑区大高町の中部電力技術開発本部で

 中部電力(名古屋市)、関西電力(大阪市)、日立アプライアンス(東京)の3社の「高出力一体形自然冷媒(CO2)ヒートポンプ給湯機」は、高出力・高効率なうえコンパクトで、「ヒートポンプ給湯機の標準となり得る」(中電開発チームの宮田真理さん)。環境に優しく、経済的で省エネ効果が期待できる技術だ。

瞬時に加熱 スリム収納

解説図

[解説図]一体形ヒートポンプ給湯器のしくみ

 気体は圧縮すると熱を発し、膨張すると低温となり周囲の熱を奪う。この性質を利用し、外気の熱を給湯機内の気体(冷媒)に取り込んで圧縮して高温にし、湯を沸かすのがヒートポンプ給湯機。冷媒には地球温暖化への影響が代替フロンの1700分の1程度と格段に小さい二酸化炭素(CO2)を使用する。

 「高出力一体形」は、加熱能力を従来の約4倍に高め、風呂場と台所で同時に使い続けても熱い湯が途切れない高出力を確保することに成功。消費電力の4倍以上の熱エネルギーが得られる高効率も実現した。価格は従来品並み、消費電力も従来品と同等以下という。

 湯を短時間に加熱できるため、給湯機本体とは別置きの湯を貯めるタンクは必要なく、小型タンクを本体に収納して一体としたのも特徴。設置面積、体積は従来の半分で、敷地の狭い家や集合住宅のベランダにも置けるよう工夫した。

 従来品は、割安な深夜電力で湯を沸かして別置きタンクにためておき、使用時に高温の湯を水で薄めて使う仕組み。4人家族向けは容量460リットル、高さ2メートルの大型貯湯タンクを備えたタイプもあり、設置にはある程度の広さが必要。一度に集中的にたくさんの湯を使うと、「湯切れ」する不安もあった。

(肩書きや販売実績は2006年12月8日掲載当時のもの)

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