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長野ニュース

<2区>務台さん地道結実

支援者と喜ぶ務台俊介さん(中)=松本市の深志神社で

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 自民新人の務台俊介さんが、民主前職の下条みつさんを破り初当選。三年越しの雪辱を果たした。

 午後八時、当確の一報を確認すると、支援者で埋まった松本市の深志神社は歓声と拍手で沸いた。務台さんは「いろいろな所を歩き、東京では分からない課題を解決する処方箋を作ってきた。地域の課題をすぐ国政に伝え、絆を大事にするのが私の使命だ」と喜びをかみしめた。

 初挑戦の前回は自民への強い風当たりもあり、強固な地盤を持つ下条さんに倍の得票差をつけられ完敗。当初は再挑戦を疑問視する周囲の声もあったが、あきらめなかった。

 「二十代中盤は進学を機に都会へ流れてしまう。地域を元気にするには若者が地域で活躍する場が必要だ」と地方分権による地域活性化策を訴え続けた。

 公示前から「2区の全市町村で後援会をつくれた」と準備を整えた。大学で政治学を教える傍ら、支援者訪問や企業回りを地道に重ねた結果が結実した。

◆下条さん逆風に沈む

 「逆風の中でしたが、皆さんのおかげでいろんな輪を広げられた。私の力不足でこういう結果となり誠に申し訳なく思っています」。落選の一報を受けた民主前職の下条みつさんは午後八時二十五分ごろ、松本市内の事務所で支援者に一礼して述べた。

 前回二〇〇九年の衆院選では、自民新人の務台俊介さんに倍以上の票差をつけて圧勝。しかし今回は一転、民主への逆風で思うような支持を得られず苦戦を強いられた。

 「確かにマニフェスト達成率は三、四割。しかし政権交代したから多くのことができた」。選挙期間中は、税金の無駄遣いや天下りの削減、消えた年金記録の回復など実績を丁寧に説明した。「自民党の古い利権政治に戻していいのでしょうか。改革を前に進めさせてほしい」と支持を求めてきた。

 「民主党がやってきたことは決して間違っていないと思っているが、それが有権者の方々に届かなかった」と選挙戦を振り返った。