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岐阜ニュース

4区保守層に広がる困惑

 ベテラン政治家の決断が、岐阜4区の保守層に波紋を広げた。二十四日、十二月の衆院選で日本維新の会から東海ブロックの比例単独で出馬すると正式に表明した藤井孝男参院議員(69)。前回は民主から出た前職今井雅人さん(50)が、今回は同じ維新から4区で出馬するため、後援会に支援を呼び掛ける。しかし支援者には自民党員も多く、困惑の声が上がっている。

 「満場一致で支援が決まった。涙が出るほどうれしかった」。美濃加茂市内のホテルで開かれた後援会役員会。その後の記者会見で、藤井さんは後援会の結束を強調した。

 三十年近く国会議員を務める藤井さん。4区を地盤に、大半を自民党で過ごしてきた。郵政改革に反対して自民を飛び出し、〇五年衆院選で自民の金子一義さん(69)に敗れたが、〇七年参院選で自民推薦を得て国政に復帰。一〇年、自民よりさらに保守的な「たちあがれ日本」の結党に加わったが、支持者は今も自民党員という人が少なくない。

 藤井さんの出馬自体は理解する声が強いが、今井さんへの支援がどこまで広がるかは未知数だ。今井さんは〇九年、民主公認で金子さんと対決。その際、藤井さんは金子さんを支援した。

 役員会後、飛騨地域の後援会男性は「この前は敵だった今井さんを支援しろと言われても抵抗感がある」と吐露。白川町の男性(76)も「後援会の中には複雑な思いを持っている人もいるのではないか」と慎重な構えを見せた。

 会見に同席した今井さんは、藤井さんの支援に期待しつつも「自分がどれだけがんばり、どれだけ今井という人間を信じてもらえるかだ」と表情を引き締めた。

 二人を迎え撃つ金子さんは「維新って何。有権者は厳しい判断をするでしょう。相手は関係ない」と突き放した。

 (衆院選取材班)