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岐阜ニュース

「自民圧勝」公明願う 比例票の上積み期待

 「選挙区は自民、比例代表は公明」と、選挙協力を行う公明と自民。公明は今回の衆院選でも、東海地方では比例代表のみに候補者を立てる。しかし自民が選挙区で接戦に追い込まれると、比例代表で公明に協力できない可能性も。「自民が圧勝ムードになってほしいんだが…」。公明関係者は願う。 

 「三議席を復活させる。百万票は必要だ」。公明党県本部の岩花正樹代表は今回の衆院選の目標を設定する。東海四県で前回より二十万票以上上積みする必要があるが、鍵を握るのは自民票だ。

 公明は中選挙区制の時代は選挙区に候補者を擁立し、県内からも当選者を出した。だが少数政党に不利な小選挙区比例代表並立制が一九九六年に導入され、方針を転換。選挙区に候補者を立てず、党員や支持者は自民候補に投票する見返りに、自民候補は比例で公明に投票するよう支持者に呼び掛ける。

 大成功したのは、自民が追い風を受けた〇五年の郵政選挙。公明は県内で過去最多の十五万の比例票を獲得し、比例東海で三人が当選した。

 逆に伸び悩んだのは、政権交代が起きた〇九年選挙。敗色ムードが濃く、自民候補は「比例も自民という感じになってしまった」と岩花代表は振り返る。公明は比例票を〇五年に比べて三万票以上減らし、当選者は二人にとどまった。

 民主党政権への批判から、自民が追い風を受ける今回の選挙。岩花代表は「郵政選挙に比べると風は弱い。第三極から強い候補が立ち、自民候補が焦り出せばマイナスだ」と気を引き締める。

 公明党本部は二十一日、2区の自民前職の棚橋泰文氏の推薦を決定。今後、ほかの四選挙区の自民候補も推薦する方針だ。自民党県連は「厳しい選挙区にとってはありがたい。互いに協力し、与党に返り咲こう」と意気込んでいる。

 (衆院選取材班)