文字サイズ

全国ニュース

原発政策、選択の時

投票日を翌日に控え、国会議事堂(右奥)を横目に、脱原発を訴えて行進する集会参加者ら=15日午後、東京都千代田区で(伊藤遼撮影)

写真

 衆院選投票日直前の十五日、脱原発を目指す市民が東京・日比谷に「最後の訴え」に集まった。政党の多さとさまざまな争点の中で原発政策は埋もれ気味だが、参加者らは思いを捨てず、一票に託す。

 冷たい雨に指先をしびらせながら、日比谷公園の「さようなら原発世界大集会」には、主催者発表で約千六百人が訪れた。妻と小学四年の娘と参加した豊島区の男性(52)は「選挙直前だし、いろいろ考えたくて」と初めてこうしたイベントに足を運んだという。

 これまであまり投票には行かなかったが、今回は各候補者の主張を調べて臨む。「子どものために、一番起きてほしくないことを遠ざけるために選ぶ。それは原発事故と戦争です」

 世田谷区の主婦小島教子さん(55)は脱原発を唱える都知事選候補のビラを勝手連で配ってきたというが、「学生や小さい子どもを持つお母さんたちの関心が薄い。『国が大丈夫と言っているから大丈夫』と簡単に信じている」と残念がる。それでも「私たちの思いを実現してくれる人を選んで、育てていくことが大事」と強調した。

 公園近くのビルで開かれた「脱原発世界会議」を傍聴した練馬区の会社員久保田凡(なみ)子さん(39)は「今は小さな動きでも、いつか横でつながるはず」と力を込めた。

(東京社会部・小嶋麻友美)