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維新・未来の「看板」名古屋に集結

街頭演説で政策を訴える橋下徹氏(左)、石原慎太郎氏(中)、河村たかし氏(右)=いずれも8日、名古屋市中村区名駅で

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 日本維新の会代表の石原慎太郎前東京都知事、代表代行の橋下徹大阪市長、さらには日本未来の党に合流した河村たかし名古屋市長が八日、衆院選候補応援のため、名古屋駅前で相次いで演説した。民主でも自民でもない「第三極」と称されるが、本紙などの序盤情勢調査では、両党とも東海地方では苦戦気味。知名度の高い看板役は、局面を打開しようと必死だ。

 「このままじゃ自民党圧勝です。民主党政権がひどかったからって、三年前にみなさんがへきえきした自民党政権に戻すんですか」

 岐阜市から名古屋駅前に到着した橋下市長は、優勢が伝えられる自民に集中砲火を浴びせた。「業界団体を守り、公共工事を繰り返す政権だ」と切り捨て、次の遊説先の長野に向かった。

 これに先立って名古屋駅前でマイクを握った石原前知事は「この国を支配しているのは中央官僚。政治の体質を変えよう」と唱え、愛知県内五人の維新候補は「橋下さん、石原さんのような突破力のあるリーダーが必要」と訴え、比例での支持も求めた。

 演説中、支持者からは「その通り」と声が上がったが、投票すべきかどうか迷う人もいた。名古屋市緑区の会社員三好由起子さん(29)は「橋下さんや石原さんの名前を書けるならいいけど」と悩ましげだ。「橋下さんの顔だけ見て帰る」と語った名東区の男性(63)のように、候補に関心を寄せない人も。

 維新の演説会が終わると、ドラゴンズのユニホーム姿の河村市長が自転車で現れた。市長率いる減税日本系の未来候補七人が並ぶ。

 河村市長は「相手は自民と民主の大増税大魔王」と批判。名古屋市の減税に触れ「名古屋は織田信長以来の楽市楽座。名古屋流の魂を爆発させよみゃあ」と声をからした。

 熱心に聴くお年寄りがいる一方、未来支持に二の足を踏む人も。

 市長演説を携帯電話で撮影していた千種区の主婦(53)は「東京に単身赴任中のドラファンの夫に、名古屋の匂いがする写メを送ろうと思って」。未来への投票は「減税市議の不祥事もあったし」とちゅうちょしていた。