文字サイズ

富山ニュース

1区は自民・田畑氏再選 2区は宮腰氏、3区は橘氏

維新・吉田氏比例復活

 富山県内の小選挙区は、自民党が全三議席を独占した。分厚い組織力を背景に「自民王国」の牙城を死守し、「一強多弱」がさらに際立つ結果となった。民主党は一九九六年の県連設立以来初めて公認候補を出せず存在感をさらに低下させた。一方、初めて公認候補を出した維新の党が比例復活。県内野党の勢力図をめぐり地殻変動が起きた。

 自民と維新、共産がぶつかる注目区だった1区は、自民前職の田畑裕明氏(41)=公明推薦=が、維新新人の吉田豊史氏(44)らを破り、再選した。田畑氏は、長勢甚遠元法相の地盤を継いで初当選した前回選後、自身の後援会づくりを着実に進めて組織を強化。安定多数を占める連立政権による政治の安定や、アベノミクスの継続により「強い経済をつくり、社会保障を充実させるまで好循環させる」と訴え、支持を広げた。

 2区は知名度と組織力に勝る自民前職の宮腰光寛氏(63)が、社民新人の東篤氏(54)らに貫禄勝ちし、七選を果たした。宮腰氏は、アベノミクスによるデフレ脱却の推進を主張。北陸新幹線開業を生かした地方創生に意欲を示し、支持を得た。

 3区は、総務大臣政務官も経験した自民前職の橘慶一郎氏(53)が、共産新人の坂本洋史氏(44)との自共対決に圧勝し三選した。橘氏は、経済成長と財政再建の両立を進める安倍政権の二年間の成果を強調。地方創生と人口減少問題では「道半ばだ」と政権の継続を訴え、幅広い層に浸透した。

 1区で落選したものの、比例復活当選した吉田氏は、衆院解散の直前、維新に公認申請して立候補を表明。これを受け、民主県連から出馬要請を受けていた村井宗明元衆院議員(41)は政界引退を決意し、野党共闘を目指し全面支援に回った。ただ民主県連は自主投票、支持母体の連合富山は各労組に判断を一任するなど共闘の足並みはそろわなかったが、「市民目線の政治」を訴えた吉田氏が一定程度、非自民の受け皿となり善戦。県内で維新に初議席をもたらした。