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石川ニュース

自民執念 独占守る 衆院選開票 馳さん繰り返し感謝

運動員らに担がれガッツポーズで喜ぶ馳浩さん=14日午後8時58分、金沢市鞍月で

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 選対幹部が「絶対ない」と予想した午後八時、馳浩さんの金沢市鞍月の事務所に当選確実の報が流れた。

 十月の市長選の影響で、逆風が吹いた六回目の衆院選。集まった支援者は「よかったよかった」「よし」と安堵(あんど)の表情を浮かべ、ハンカチで顔をぬぐい、拳を握り締めた。

 五分後に姿を見せ、「いい男」「おめでとう」と歓喜の声を浴びた馳さん。選挙戦で初めて壇上で支援を訴えた実の親の川辺正繁さん(80)と外美子さん(77)らと並び、何度も万歳三唱をして破顔した。

 馳さんは「今までは攻める選挙だった。今回初めて、みんなの議席、生活や思いを背負って守っていく選挙なんだと身に染みた」とあいさつ。感謝の思いを繰り返した。「景気回復や成長戦略で優しい社会保障を守る」と誓った。

 市長選では、山野之義市長に馳さんらが推した自民党推薦候補が挑み、党は事実上分裂。党県連会長の馳さんへ批判が沸き上がり、しこりを残したまま急きょ衆院選がスタート。影響が心配され、反省も込め「一から出直し」を掲げた馳さんは五百十八回の街頭演説で原点回帰を誓った。

 馳さんの事務所には市長選で馳さんから批判を受けた山野氏も駆け付け「市政、県、日本の発展のため力を合わせて取り組む」と約束。ノーサイドを演出するように笑顔で握手を交わした。

 山田修路参院議員は「本当の意味で出直しができた。生き返り、(石川県の)中心となる、けじめの選挙だった」と再スタートを強調した。

 馳さんは取材に「勝てるかどうか分からなかった」「(当確は)十時か十一時と思った」と不安があった胸中も明かした。得意の一句は「降りしきる 雪に感謝の 道しるべ」と披露。十五日から街頭演説を再開し、安倍政権の進む道に協力を得るため汗をかく。