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福井ニュース

【1区】 稲田さん、組織力浸透

テレビのインタビューに臨む自民党の稲田朋美政調会長=東京・永田町の自民党本部で

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 福井1区は、自民前職の稲田朋美さんが十一万六千票余りを獲得して圧勝。福井市など六市町すべてで他の二人を大きく引き離し、得票率は前回(52・6%)を超える64・8%と圧倒的な強さを見せつけた。次点の維新新人の鈴木宏治さんに二・四倍の票差をつけ、共産新人の金元幸枝さんも突き放した。

 稲田さんは党政調会長という「看板」に加え、旧福井1区時代の三期九年間で築き上げた後援会などの「組織力」で票を積み上げた。今回から選挙区に組み入れられた四市でも、大野は67・8%、勝山は71・7%、あわらは67・1%、坂井は64・8%の得票を獲得するなど、自民の厚い地盤に支えられて「新しい地元」にも浸透した。

 二年前に続いて維新から立候補した鈴木さんの得票率は26・5%と、前回(22・9%)に比べて3・6ポイントの増加にとどまった。前回、旧福井1区でしのぎを削った民主元職らが出馬を回避し、旧福井2区も含めて宙に浮いた「反自民」票の受け皿として期待されたが、大きな躍進にはつながらなかった。

 金元さんの得票率は8・6%と前回(4・7%)からほぼ倍増したが、厳しい戦いだった。 (尾嶋隆宏)

落選の報を受けて支援者に謝罪する鈴木宏治さん=福井市和田東2の事務所で

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◆金元さん、壁崩せず

「胸が熱くなるような応援をあちこちでいただいた」と、感謝を述べる金元幸枝さん=福井市二の宮5の事務所で

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 「安倍暴走政治を止めないと、日本は壊れてしまう」。今まで以上の切実さで九度目の衆院選に挑んだ共産新人の金元幸枝さんだが、今回も「自民王国福井」の壁は崩せなかった。

 しかし、比例代表北陸信越ブロックで、藤野保史さん(44)が十一年ぶりに共産としての議席を確実に。金元さんは福井市二の宮五の事務所で「福井を含めた地域の声を国会に届けてほしい」と声を弾ませた。

 選挙中は、消費税10%への再増税中止を第一に主張。原発再稼働反対や反戦平和にも声を張った。自身の当選はならなかったが「あちこちで胸の熱くなるような応援をいただいた」と、目を潤ませた。座右の銘は「千里の道も一歩から」。日ごとに手応えを増した選挙戦を力に、「自民の政策は国民の生活実感とかけ離れたもの。増税反対の世論を広げたい」と歩み続ける覚悟だ。 (北原愛)

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