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中部ニュース

未来照らす訴えは投票で

 「安倍政治」の二年間を問う衆院選は十三日、選挙戦最終日を迎えた。中部地方の候補者は、買い物客でにぎわう商業施設や繁華街などを駆け回り、最後のお願いに声をからした。経済政策などでの訴えは、有権者に十分に届いたか。候補者や政党を見極め、判断を示すときがやってくる。

◆愛知8区

 民主が反転攻勢に出る中、候補者三人が対抗意識をあらわにしながら舌戦を展開した。

 「相手の背中がかすんでいたのに、皆さんのおかげで激戦区となった。ぜひとも国会に送ってください」。民主元職の伴野豊さんは日没後、愛用の自転車で事務所まで七キロ走り支持を訴え続けた。半田市青山では寒風で真っ赤になった耳や鼻をさすり、「思い上がった政治を思いやりのある政治に」と締めくくった。

 自民前職の伊藤忠彦さんは午後、半田市北部の住宅街の狭い路地にまで選挙カーを乗り入れた。歩行者と目が合うと、車を飛び降り走り寄った。「地元の景気回復を首長や皆さんと考えられるのは、与党の国会議員だけ」と、つばぜり合いの伴野さんを意識した。

 共産新人の長友忠弘さんは東浦町緒川の商業施設前で「危険な安倍暴走政治にストップをかける」。冷たい風をしのぐため、マフラーをジャンパーの襟に入れ、マイクに向ける声に一層力を込めた。

◆岐阜1区 

他陣営の事務所前で最後のお願いをする候補者(手前)=13日、岐阜市内で

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 しのぎを削ってきた女性の三候補がいずれも岐阜市の繁華街・柳ケ瀬を相次いで訪れ、有権者に支持を呼び掛けた。

 午後六時十分、共産新人の大須賀志津香さんが大型店の前に立ち、「この二年間、暮らしが楽になった方はいないでしょう」とアベノミクスを批判。その後、「消費税の増税反対」と声を上げながら、商店街を歩いた。

 その四十分後、民主新人の吉田里江さんが同じ場所に到着。「安倍政権はほんの一部のお金持ちのための政治。私たちは普通に働く人、弱い人のための政治をする」と十分間にわたり、声をからしながら訴えた。

 最後に現れた自民前職の野田聖子さんは七時十分、商店街の行進をスタート。買い物客に駆け寄って握手したり、店内をのぞき込んで手を振ったり。「男女差のないすっきりした戦いだった。心ある一票を」と締めくくった。

◆三重2区 

 三重県内で唯一、自民と民主の前職同士が火花を散らし、共産新人が挑む。自民前職の島田佳和さんのもとには谷垣禎一幹事長が応援に駆けつけ、鈴鹿市内の公園で演説会を開いた。島田さんは防災インフラ整備の必要性を強調し「せめてもう一期、国政で仕事をさせてほしい」と支持を求めた。

 民主前職の中川正春さんは鈴鹿市と四日市市内を回り、公示後で最も多い十二カ所で街頭演説。買い物客でにぎわう近鉄四日市駅前では「安倍さんの独り善がりで国が間違った方向に変わろうとしている。人口減少を食い止め、もう一度日本を元気にできるのは民主党だ」と拳を突き上げた。

 共産新人の中野武史さんは鈴鹿市の近鉄白子駅前に立ち「アベノミクスによって家計所得は増えていない。現政権にストップをかける一票をください」と力を込めた。