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谷岡さん引退 行動の人、1期で幕

代表辞任と政界引退を発表するみどりの風の谷岡郁子代表=22日午前、名古屋市内で

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 みどりの風代表の谷岡郁子さんが、政界引退の意向を表明した。大学経営者として五輪金メダリストを育て、愛知万博の計画作りにかかわるなど多方面で活躍し、さらに政界へ。歯に衣(きぬ)着せぬ物言いや行動力に期待を寄せる有権者もいたが、政治生活は六年で幕を閉じる。

 谷岡さんの看板政策の一つは脱原発。民主党時代も東日本大震災後、党の原発事故収束対策プロジェクトチームに加わり、核燃料サイクル事業の撤退を決断したカーター元米大統領とも面会した。

 福井県おおい町の大飯原発再稼働に抗議して党を飛び出した際は「(当時の)野田佳彦首相は自民より右派的」と言い切った。古巣の民主党内には「組織になじめない人」との批判もあった。

 政界入りは、地元衆院議員の仲介で、当時の小沢一郎代表から参院選出馬を打診されたのがきっかけ。しかし党県連が公募で候補を決める方針を示すと、谷岡さんが「プロポーズされたのに、なぜ公募か」と猛反発した。ほかに候補もなく谷岡さん出馬で落ち着いたが、ある県議は「組織に必要な手続きもある。個性が強くて苦労した」と振り返る。

 一方で「市民目線」の姿勢を評価する人も。谷岡さんと親交のある市民団体「核のごみキャンペーン・中部」の安楽知子代表世話人は引退の知らせに、「子ども・被災者支援法の成立にかかわるなど結果を出す政治家として、期待していただけにショックです」と肩を落とした。