中日新聞プラス
中日新聞 chunichi web
文字サイズ
愛知

主要政党候補者の素顔(中)

◆薬師寺道代さん(49)み新

 企業で社員の健康管理をする産業医として働きながら、七歳から十九歳の三人の子育てに追われてきた。それだけに「一人の母として、子どもを持つ女性が生き生きと仕事ができる環境を整えたい」との思いが強い。子どもとなかなか会えない日が続くが、携帯電話やネット電話で時間や距離の壁を埋める。

 政治の世界を志したのは、二〇〇三年に公募で選ばれた内閣府の構造改革特区の評価委員を務めたのがきっかけ。「政治イコールお金にダーティーなイメージ」を自ら打ち破ろうと、三年前の参院選、二年前の知事選に挑んだ。

 取り組みたい政策は現場で考えてきた。終末期医療に携わった経験から「看護師やヘルパーにもっと裁量権があれば、より良い医療が提供できるのに」と社会保障制度改革の必要性を訴える。産業医としての勤務は、サービス残業が横行する企業の現状への疑問につながった。

 子どもが暮らす東京との行き来にスポーツカーを運転するのが楽しみ。「自分の時間はないので、個室でゆっくり物事が考えられる」

(吉光慶太)

 <家族構成とペット>夫と2男1女。ペットはいない<昨年の年収と収入源>大学院教授の給与など。「額は言えません」<1カ月の小遣い>4、5万円、食事代<趣味>料理<一番好きな名古屋メシ>みそ煮込みうどん

◆酒井 庸行さん(61)自新

 日大芸術学部時代には、テレビや映画の演出家を志した。大学の仲間と比べて「才能がない」と思い、断念したが「本当は今でもやりたいんだよ」と笑顔を見せる。

 ドアメーカーに勤めていたころ、部下には「暇があったら映画館に行け、コンサートに行け」と言ってきた。「そういうものに触れると、新しい発想が出てくるんです」と効果を語る。

 サラリーマンを辞めた後、父親の後を継ぐ形で刈谷市議に当選。その後、県議を三期務め「地方で生活する人たちの悩みを細かく体験してきた」と自負する。

 今回の国政への挑戦は想定外だった。鈴木政二参院議員の引退表明に伴って打診を受けた際は一度、断った。だが、周囲の熱心な説得に「政治家としての責任で腹を決めた」。

 芸術と政治。二つの道を目指した半生を「政治で演出や脚色はできない。それができる性格でもないから芸術の道には進めなかった」と振り返り、「正面から筋を立てて悩んでいる人たちにぶつかりたい」と政治家としての信念を語る。

(吉光慶太)

 <家族構成とペット>両親、妻と2男1女。捨て猫の「ポッケ」を飼っていたが行方不明になっている<昨年の年収と収入源>県議報酬を中心に1500万円<1カ月の小遣い>10万円。食事、服代<趣味>走ることと水泳<一番好きな名古屋メシ>みそカツ

◆平山 誠さん(61)ミ現

 六年前は、田中康夫元長野県知事が率いる新党日本から比例代表で出馬。四年前に繰り上げ当選した。新党大地を経て昨年暮れ、持論の脱原発などを訴えるため、環境委員会の委員になることを条件にみどりの風入り。比例代表に転じた谷岡郁子代表の後を継いで、愛知から出馬した。

 埼玉県出身。高校卒業後、テレビ業界に飛び込み、大道具などのアルバイトを経験した。二十八歳で番組制作会社を設立。一時は四十人ほどのスタッフを抱え、ワイドショーや旅番組などの制作を請け負った。

 政治に関わるきっかけは、二〇〇〇年の長野県知事選に出馬した田中氏のPR映像をつくったこと。田中氏と交流のあった阪神大震災の被災者インタビューなどをまとめた。

 環境保護がライフワーク。原発問題には、東日本大震災の発生前から取り組んだ。とりわけ福井県の高速増殖原型炉「もんじゅ」には、「巨大な税金のムダ遣い」と廃炉にこだわり、国会で何度も取り上げた。

 趣味のダイビングは二年前に始めた。よく沖縄・石垣島に出掛けるという。

(内田康)

 <家族構成とペット>妻。ペットはいない<昨年の年収と収入源>約1600万円。議員歳費<1カ月の小遣い>20万円。酒を飲む<趣味>ダイビング<一番好きな名古屋メシ>大須のスケートリンク近くの定食屋「互楽亭」の「真央ちゃんチャーハン」

写真