滋賀

自民が衆参席巻 小鑓さん、知事選雪辱

2016年7月11日

花束を手に喜ぶ小鑓さん=大津市浜大津で

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 湖国の民意は、アベノミクスの継続に期待を掛けた。小鑓隆史さん(自民新)が林久美子さん(民進現)との事実上の一騎打ちを制した参院選滋賀選挙区。自民はこれで、離党により無所属となった衆院4区を除き、県内の衆参選挙区の議席を独占。旧民主党時代には全議席を独占した時期もあった民進は、全ての議席を失った。荒川雅司さん(諸派新)は及ばなかった。投票率は56・52%と前回より3・56ポイント増。地方創生やアベノミクスを加速させて税収を上げ、社会保障の財源を確保すると訴えた小鑓さんに対し、野党統一候補の林さんはアベノミクスからの転換や改憲阻止を掲げ、市民とともに選挙戦を繰り広げたが、無党派層を掘り起こしきれなかった。

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 「二年余り、温かく励まし続けてくださった皆さんのおかげ。感謝の言葉もありません」。初当選を果たした小鑓さんは、大津市浜大津の事務所で支持者から受け取った花束を両手に抱えながら、深々と頭を下げた。

 事務所に当選確実の吉報が舞い込んだのは、投票が締め切られた午後八時とほぼ同時刻。「やったー!」。雄たけびを上げる支援者ら。間もなく姿を見せた小鑓さんは「おめでとう」ともみくちゃにされた。

 二〇一四年七月の知事選。政党支持率が好調な自民、公明両党の推薦を得ながら一万三千票及ばず落選した。

 官僚という安定した地位を失い、数千万円の自宅ローンを抱えたまま一時、収入ゼロに。選挙の怖さを味わった。それでも、もう一度、挑戦しようと思ったのは「周囲の温かい励ましがあったから」と小鑓さんは言う。「『まだやれるぞ』『もっと頑張れ』と言葉を掛けられた。それがなければ、私は二年前で終わっていた」

 敗北から数カ月後に就いた東京工業大特任教授やJA顧問などの仕事の合間を縫い、地道に県内で課題を聞いて回ってきた。「軽く県内百周はしていると思う」と自負する。

 選挙戦では経済再生や地方創生により財源を確保し、その上で福祉施策の充実を訴えてきた。新たな一歩を踏み出す新人は「これがゴールではなく、議員としていいスタートを切らせていただいた。期待に応えられるように仕事をしたい」と意欲をみなぎらせた。

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