長野

杉尾さん切り開いた 「残りの人生懸けたい」

2016年7月11日

支持者に囲まれる杉尾さん=長野市で

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 十日に投開票された参院選で、改選数が二から一に削減された長野選挙区は、安保関連法の廃止や安倍晋三首相の経済政策「アベノミクス」からの転換を訴えた民進新人の杉尾秀哉さん(58)=共産、社民推薦=が、自民現職の若林健太さん(52)=公明推薦=との事実上の一騎打ちを制した。

 二期目を目指した若林さんはアベノミクスの継続を掲げ、自民、公明支持層を固めて無党派層に浸透したが、野党共闘の勢いに及ばなかった。議席を失った自民は今後、県内勢力の立て直しを迫られる。

 諸派新人の幸福実現党役員及川幸久さん(56)は、支持が広がらなかった。投票率は62・86%で、前回より5・14ポイント上回った。

 (参院選取材班)

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 当選確実の一報を受けた杉尾さんは午後九時二十分、妻の美保さんとJR長野駅前のホテルに設けた祝勝会場に姿を見せた。約二百人の支持者から「杉尾、杉尾」の連呼で迎えられ、日焼けした笑顔をほころばせた。

 兵庫県出身でニュースキャスターから転身した。相手陣営から「落下傘候補」と批判されたが結果で示した。「くじけそうになることもあったが、期待を実感し、自分の居場所はここしかないと思った。改めて信州の皆さんに感謝する。よそ者の私をよく選んでくれた」と頭を下げた。

 一月に立候補を表明し、県内七十七全市町村を回って公民館や集会所でミニ集会や演説会を繰り返した。「地域を何とかしてとの声を受け、信州から日本を変えると言ってきた。残りの人生全てをそこに懸けたい」と決意を述べた。

 四期二十四年を務めて引退する北沢俊美参院議員の後を継ぐ。二人はガッチリ握手し、喜びを分かち合った。

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