長野

若林さん再選ならず 「結果はすべて私の責任」

2016年7月11日

頭を下げ支持者と握手をする若林さん=長野市で

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 午後九時二十分ごろ長野市のホテルに設けた会場に落選の報が伝わると、詰め掛けた支援者からため息が漏れた。壇上に姿を見せた若林さんは健闘をたたえる拍手を受け「厳しい状況の中、長野県を揺るがす選挙戦を展開していただいた。結果はすべて私の責任」と言葉を絞り出した。

 再選を目指した若林さんは、野党共闘態勢で挑んできた杉尾さんに対抗するため、公明との連携をこれまで以上に強化。党本部は重点区に位置付け、安倍首相側近の下村博文・党選対副委員長が陣営にてこ入れした。

 三年前の前回選の旧民主、共産、社民が獲得した六十万票に近づかせるため、陣営は五十万票獲得を目標に、安倍首相をはじめ党幹部らを続々と応援演説に立たせて猛追したが、及ばなかった。

 農林水産相などを務めた父正俊さんから受け継ぎ、親子で十八年間守ってきた議席を譲り渡した。今後について「全く決めていない。後援会と相談して考えたい」と語った。

◆自民支持基盤弱さ露呈

 自民が長野選挙区で議席を失うのは、保守分裂で支持者の多くが旧新進党候補に流れた一九九五年以来、二度目のこと。全国的に振るわなかった野党共闘候補に敗れた結果は、県内の自民支持基盤の弱さを浮き彫りにした。

 県連の後藤茂之会長は、若林さんの支援者が集まった長野市のホテルの会場で「アベノミクスは失敗という批判に対し、十分に説明できなかったことは認めざるを得ない」と厳しい表情で語った。

 旧民主党や旧社会党と議席を分け合った二人区時代について陣営幹部は「選挙らしい選挙はしてこなかった」と明かす。危機感から五月に公明の比例候補と初の合同決起集会を開き、一歩進んだ選挙協力態勢で臨んだ。

 野党共闘が続けば、次期衆院選でも議席を減らす可能性がある。選対本部長を務めた吉田博美参院議員は「野党共闘は長野以外は、ほとんど成功していない。政権交代につながる選挙は、絶対に負けるわけにいかない」と立て直しを誓った。

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