石川

主な立候補予定者に聞く<中> 柴田未来(みき)氏(無所属新人)

2016年6月17日

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憲法 近づく努力を

 −出馬を決意し、県内を回って感じた課題は。

 奥能登はさらに急速に過疎化するだろう。農村部でちゃんと生活できるような支えに知恵をしぼる必要がある。理想は、地方に生きる人たちが安心して年を取り、人生を終えられる社会をつくっていくことだ。

 −参院選の争点は。

 政治が誰のためにあるか。1%の富裕層のためか、99%の普通の人の生活を支えるのかが問われる。

 −憲法改正、特に九条の改正に考えはあるか。

 憲法が現実に合っていないから変えるべきだという論調にはくみしない。憲法は理想を掲げるものだ。

 法の下の平等も、現実の世の中は平等じゃない。でも、平等に近づける努力をしてきた。例えば、男性だけでなく女性も投票できるようにし、差別を是正してきた。憲法の理想を下げるんじゃなくて、憲法に私たちが近づいていく努力をすることが大事だ。

 最も端的なのは九条。文言だけ見ると自衛隊とは合っていないかもしれない。国がもし攻められたら守る必要があり、実力部隊として自衛隊がある。でも、国民は太平洋戦争で大きな過ちを犯して学んだ。九条が掲げる、武力による平和の維持はやめたいという理想は常に掲げるべきだ。

 −安倍政権は消費税の増税延期を決めた。社会保障の財源をどうすべきか。

 消費税増税は反対。富裕層に対する税率と法人税率を見直すべきだ。アベノミクスでは、豊かな人が豊かになれば、それが下にしたたり落ちると言っているが、そんなことは起きない。豊かな人の応分の負担がないと格差が広がり、社会全体の購買力を下げる。

 −自らトークイベントなどを企画して有権者に訴えてきた。手応えは。

 環太平洋連携協定(TPP)に関する映画の上映は、集まった人たちが映像の力で、私と同じ危機感を持ってくれて、どう広げようかを議論できた。伝えたいメッセージの宛先は誰かを考えて、仕掛けている。

 −前回の参院選石川選挙区では野党候補たちの得票を足しても自民候補には届かなかった。勝機は。

 横綱に挑んでいるつもりだ。ただ、安倍政権は自民党を支持してきた人たちが大事にしてきた価値観を壊そうとしている。自衛隊を専守防衛と言ってきたのは歴代の自民党内閣。農業があり人が集まる地方のつながりもTPPで壊されそうになっている。それを守る。私は保守だと伝われば、県内の有権者は良識ある判断を下してくれる。

 −十八歳選挙権が実現する。若者に何を訴える。

 若い人たちは学費の高さやブラックバイトなど、自分たちのしんどい状況を政治で変えられるとは思っていないと感じる。政治に頼って、応えられたためしがないから。大人は若者をずっと裏切り続けてきた。信頼してもらうには、私たち大人が口だけでなく、この国の未来のために体を張ってでも正しいと思うことをやること。その姿を若者はしっかり見ている。

  (聞き手・福岡範行)

主な政党の公約

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