石川

現職・岡田氏「国民の命守る責任」 新人・柴田氏「安保関連法廃止を」

2016年6月16日

公開討論会で意見を戦わせた柴田未来氏(左)と岡田直樹氏=15日、金沢市の金沢歌劇座で

写真

金沢で公開討論会

 二十二日公示、七月十日投開票の参院選石川選挙区の立候補予定者による公開討論会が十五日、金沢市の金沢歌劇座であった。自民現職の岡田直樹財務副大臣(54)と野党統一候補となる無所属新人の柴田未来(みき)氏(45)が安全保障や社会保障などの議論で火花を散らした。(参院選取材班)

 柴田氏は、石川県内の文化の豊かさを「江戸時代から戦争が起きていないから」と指摘して安全保障関連法への懸念を示し、法の廃止を訴えた。岡田氏は「核実験を繰り返す国が日本海の向こう側にある」と北朝鮮の脅威を示唆し、「万が一に備え国民の命を守る責任がある」と応戦した。

 議論は憲法九条の戦力の不保持と自衛隊の関係に発展し、岡田氏は「憲法に自衛隊を書き込むべきだ。核兵器を持たないと明記してもいい」と語気を強めた。柴田氏は「憲法九条の理想と現実が違うから理想を引き下げるという議論にはくみせない」と語り、自衛隊の明記に反対した。

 社会保障では、岡田氏が「消費税据え置きで良い経済効果が生まれてくる」と主張し、社会保障の財源確保を約束。柴田氏は「経済効果はどれほど見込まれるのか。増税見送りの代わりに社会保障が切り下げられる恐れはないのか」と指摘した。

 会場には初めて選挙権を得る十代の姿も。勤め先の先輩らと訪れた同県小松市の会社員木村蒼馬(そうま)さん(19)は「集団的自衛権への考え方の違いが一番印象的。深く考えさせられた」と神妙な表情。「政治の話はテレビの中だけだと思っていた。一票で意思を示す意味が分かった」と話した。

 公開討論会は日本青年会議所石川ブロック協議会の主催。有権者二百五十人が聞き入った。諸派・幸福実現党新人の宮元智氏(56)が議論に参加したほか、議論には加わらなかったが、出馬の意向を示す小松市の飲食店経営男性(48)も登壇した。

主な政党の公約

新聞購読のご案内