福井

<解説>多様な意見忘れずに

2016年7月11日

 自民現職の山崎正昭氏の優勢は、選挙前から予想されていた。「自民王国」とされる福井県で細やかに地域組織を張り巡らせ、地盤は盤石。参院議長に上り詰めた重鎮で、今後も福井のために国政中枢で政治力を発揮するだろうとの期待が高い。

 山崎氏は演説の中で、県内の北陸新幹線開業と中部縦貫自動車道の開通を二〇二二年度に「必ず成し遂げる」と約束した。しかし、中部縦貫道は完成までにさらに千二百億円を要する見通しだ。「集大成」と掲げた今後六年間で、山崎氏がどう力を発揮するのかが注目される。

 ただ、山崎氏は安倍首相が目指す改憲に対し、九条について多くは語らなかった。国の在り方が変わるのか、平和憲法は維持されるのか、改憲に対して不安を抱く有権者は少なくない。

 安倍政権に、強引さやおごりを感じているのは、野党支持層のみならず、山崎氏に一票を投じた人の中にもいるだろう。幅広い県民の声を受け止め、持ち前の政治力を国づくりに生かしてほしい。

 (尾嶋隆宏)

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