中部

投票10代「公約守って」 政治とカネに厳しい目

2016年7月11日

名古屋市緑区の投票所で、初めて1票を投じる加藤美穂さん=10日午後

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 国政選挙で初めて選挙権年齢が十八歳以上に引き下げられた今回の参院選。歴史的な節目に立ち会った中部地方の十八、十九歳は、どんな思いを一票に託したのか−。

 滋賀県草津市の大学一年平野寿将(としまさ)さん(18)は十日、住民票がある実家の広島市で投票した。草津で不在者投票をするつもりだったが手続きが間に合わず、普通列車で七時間かけ故郷に戻った。「一回目だし、絶対に行きたかった」。一票への強い思いをにじませた。

 津市の大学一年田村彩美さん(19)は「無効にならないよう候補者名を丁寧に書いた」と緊張した面持ち。有権者と政党の一致度を測るインターネットのサイトを参考に投票先を決めた。

 名古屋市緑区の大学二年加藤美穂さん(19)は「若くて、働きながら育児をしている女性を応援したい」と願いを込めた。三重県伊勢市の高校三年加藤稜翔(りょうと)さん(18)は「公約はしっかりと実現してほしい」と求めた。

 福井市の大学一年、小林楓さん(18)は「政治家に若い人の声も聞いてほしい」との思いを込めた。若者の投票率が低いと高齢者向けの政策ばかりになる危機感がある。「高齢者を支援していくのは若者。若者向けの政策は高齢者のためにもなる」と注文を付けた。

 身近な話題で投票先を決めた若者も。「奨学金の制度が充実すれば、進学の夢をかなえられる若い人が増えると思う」と期待するのは、自らも奨学金を受けている岐阜県関ケ原町の短大二年、高木さくらさん(19)。「ニュースで見るだけだった選挙が、意見表明できるようになり、少しは近くなった」

 経済的な事情で進学をあきらめた友達がいるという長野県駒ケ根市の高校三年飯田峻都(しゅんと)さん(18)も、「奨学金はあっても返済が大変。学費の負担をもっと軽くして」と求めた。

 愛知県東郷町の高校三年生、松原佑弥さん(18)は「就活が控えているので、経済課題が気になる」と話した。

 「政治とカネ」の問題が相次ぐ中、クリーンな政治を求める声も出た。愛知県田原市の会社員鈴木利奈さん(19)は「人として最低限の倫理観を政治家には持ちあわせてほしい。きちんと襟を正して」と注文。福井県小浜市の会社員、渡辺千尋さん(19)は「国民のお金という意識を持ってほしい。消費税を上げる前に無駄遣いを削って」と求めた。

主な政党の公約

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