中部

子育てや雇用、腰据え対応を 有権者が与党に注文

2016年7月11日

 自民党の勝利に、有権者の声には歓迎と落胆が入り交じった。暮らしに直結する課題解決を求める声は切実だ。

 関西電力高浜原発が立地する福井県高浜町で関電とも取引がある板金会社を経営する松岡明雄さん(67)は「町には原発が産業として根付き、急にやめると言われても困る人が多い。原発を重要な電源と位置付ける党が勝ったのはいいこと」と期待した。

 「安心して任せられるのは自民」という長野県伊那市のアスパラガス農家泉沢幸雄さん(39)は環太平洋連携協定(TPP)について「品質のいい国産が見直される機会にもなる」と話す一方、「若者の就農を増やす施策も」と注文した。

 六カ月の長女がいる岐阜市の主婦田村まりさん(40)は「民主党政権時はうまくいかなかった印象が強い。自民には、ばらまきなどその場しのぎではなく腰を据えた政策を」と求めた。

 年金暮らしで母親を老老介護する滋賀県米原市の無職福永恒夫さん(74)は「アベノミクスの恩恵は大企業や投資家のみで、ほかには行き渡っていないのに」と与党の勝利に落胆する。

 自動車部品製造会社でサービス残業を強いられ体調を崩した愛知県尾張旭市の男性(31)は「自民ならどうせ何も変わらない」と冷ややか。求人の内容と実際の労働条件が懸け離れている「詐欺求人」にだまされたことがある。「ブラック企業を含め労働問題にもっと真剣に取り組んでほしい」

 障害者の介護施設で働く三重県鈴鹿市の鈴木加奈子さん(46)は「お年寄りや障害者に臨時給付金が配られているが、一方で介護の現場では人手不足が解消されない」と嘆く。「自民政権が続くのなら、人材確保を含めた社会保障の充実を進めてほしい」と訴えた。

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