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コラム

強い日本になるには「親孝行」が鍵!?@隈崎

 ドイツが24年ぶりに優勝し幕を閉じたブラジルW杯。

 このW杯の優勝国のサッカースタイルが、その後4年のトレンドになる・・・という風潮から、つい最近までは南アフリカW杯の優勝国・スペインサッカーが世界の主流でした。その流れに鑑みると、これからの4年間は間違いなく「ドイツサッカー」が世界のトレンドになるのです。

 実は、これは日本サッカーにとって何か大きな突破口になるのではないかと私は考えています。

 今日に日本サッカーがあるのは、そもそもある一人のドイツ人のおかげ。東京オリンピックを控え、日本サッカーを強くする目的で招聘されたのが、デットマール・クラマ―氏。彼の指導を受けた日本代表チームは、東京オリンピックでアルゼンチンを撃破する大躍進をみせ、なんとベスト8にまで上りつめました。今でも「日本サッカーの父」として、その功績を讃えています。

 なぜドイツ人のクラマー氏に白羽の矢が立ったのか・・・それは「勤勉で辛抱強く真面目」という国民性が日本人と共通しているから、という理由もあったのではないでしょうか。

 それが証拠に、日本人は、ベンツ、BMW、アウディなどドイツの高級車が大好き。カメラだってライカ、毎日のように食卓に登場する「シャウエッセン」や「アルトバイエルン」といったソーセージだって大好物ではないですか!

 日本サッカー文化の創設、性格の相似、文化の許容。日本人がドイツサッカーを学ぶのにそう長い時間はかからないはずです。確かに、南米スタイルのようにパワフルサッカーを日本に取り入れてほしいという願望はありますが、私の第2回のコラムにある通り「アテ アマニャン(また明日ね)」という精神は、日本人の勤勉な気質とは真逆。

 まだご健在のクラマー氏。今こそドイツサッカーを習得し、4年後に親孝行しようではありませんか!

隈崎大樹(くまさき・ひろき)

スポーツライター/通訳(スペイン語)/サッカーコーチ

1987年、北海道函館市生まれ。国士舘大学体育学部を卒業後、東京都社会人2部リーグの鶴牧S.C.を経て、パラグアイにて南米サッカーを体得。藤川サッカーアカデミーではコーチとして、FCバルセロナ(U-12)で活躍する久保建英選手を指導。またFCバルセロナ元監督で、横浜Fマリノス監督も務めたアントニオ・デラクルス氏が来日の際、スペイン語通訳として帯同するなど幅広く活躍している。