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パラリンピック 紙面記事

平和望む炎、消さない 閉会式

「I’MPOSSIBLE(私はできる)」というメッセージが掲げられたソチ冬季パラリンピックの閉会式=16日(代表撮影・共同)

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 【ソチ=斎藤雄介】ソチ冬季パラリンピックの閉会式が十六日(日本時間十七日未明)あり、開催国ロシアの軍事的圧力に抗議の意を示していたウクライナ選手団は、リュドミラ・パブレンコ選手(32)が旗手を務めた。パブレンコ選手は、腕や胸に「PEACE(平和)」と書かれたトレーニングシャツを着て入場。硬い表情のまま、笑顔はなかった。

 ボイコットを検討していたウクライナは、直前で参加を決めたものの、表彰式の選手がメダルを手で隠すなど、大会を通じて「無言の抗議」を続けていた。

 また、十七日には日本選手団の解団式が当地で催された。今大会、日本は二十選手が参加し、メダル六個(金三、銀一、銅二)を獲得。前回バンクーバー大会の十一個には及ばなかった。国別の最多は開催国ロシアで、三十個の金を含む八十個のメダルを獲得した。

 大会前に掲げていた「金三個、メダル十個以上」の目標のうち、アルペン男子の活躍で「金三つ」をクリアした。選手団主将の森井大輝選手(33)=東京都あきる野市、富士通セミコンダクター=は「二〇二〇年の東京大会に向けて最高のスタートが切れた」と胸を張った。

 一方、ノルディック陣で唯一のメダリストとなった久保恒造選手(32)=北海道美幌町、日立ソリューションズ=は「このままではさらに差を広げられてしまう」と危機感を口にした。荒木雅信団長は「選手の発掘やサポートスタッフの充実が課題」と述べた。