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能登半島地震特集

能登半島地震 11カ月(3)  心寄せ合い 春を待つ

「宝くじ号」を運転する岸さん。乗せる住民の声に明るさを感じるようになったという=輪島市門前町道下の仮設住宅で

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『宝くじ号』快走 買い物や通院に

 ●外出支援

 買い物や通院など、ちょっとそこまで出かけたいという仮設住宅住民の足となっているのが、「宝くじ号」だ。生活不活発病予防のためにと、二月六日に輪島市と同市門前町に各一台、配置された。輪島市地域包括支援センターが管理する。

 門前町道下の仮設住宅では、委託を受けて、元会社員岸孝市さん(60)が運転をする。近くの「じんのびの湯」につかりに行く人や、再建する家の様子を見に行く人もいる。

 岸さん自身、自宅は、開けた引き戸が簡単に閉まらず、すきま風を粘着テープでしのぐ暮らしの中にいる。それでも、「まだいい方やわいね」と仮設住宅の人を気遣う。運転しながらする世間話の中で、「『四月に建前(たちまえ)するげんよ』とか、声の調子が明るくなっているのを感じます」と言う。

ボランティア 町が募り備え

 ●除 雪

 仮設住宅の除雪対策として、穴水町は雪かきボランティアを募った。昨年十二月に町社会福祉協議会を通じて呼び掛けたところ、町民の数人が登録した。

 幸い、今冬は例年より雪が少ない。散発的に降り積もる雪は、自治会長の皆森陽一さん、照子さん夫妻が中心になって除雪に当たっており、今のところボランティアの出動はない。

 町復興対策室は「雪かきボランティアは、二年前の冬のような大雪で、住民では手に負えなくなった場合の備えです」という。町内の業者が無償で貸し出している除雪機も備えられている。

健康相談で仮設住宅の入居者の血圧を測定する保健師=穴水町大町で

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保健師らが訪問 生活アドバイス

 ●健康相談

 運動不足になりがちな仮設住宅暮らしを解消しようと、穴水町は昨年六月から月二回、住宅近くの「心のケアハウス」で、健康相談や健康教室を開催している。

 保健師、薬剤師、栄養士、社会福祉士、看護師など町保健センターのスタッフ十人が二人一組になり、健康チェックや健康相談、体操、講話、レクリエーションなどを行っている。

 二月十八日には県栄養士会の栄養士坂瀬孝子さんが、高血圧予防の料理を指導した。減塩のみそ汁とホウレンソウのゆず浸しを作り、参加者九人に実際に試食してもらった。「高齢者は食事を簡単に済ませがち。復興への気力を充実させる上でも主食、主菜、副菜は取ってほしい」と説いた。

 町保健師の保蔵円子さんによると、スタッフは高齢者を中心に訪問も行っている。「高齢者は冬場、暖房器具などで脱水症状に陥りがち。寝る時には電気毛布のスイッチを切ったり、脳出血予防で頭に帽子をかぶって寝るよう伝えています」

 

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