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北陸中日美術展

意欲と感性と 第49回 入賞作紹介

 半世紀近い伝統を誇る全国規模の美術公募展、アート・ナウKANAZAWA第49回北陸中日美術展が30日、金沢市の金沢21世紀美術館で開幕する。27日の審査で選ばれた計154(平面112、立体42)点の出品作のうち入賞の10点を紹介する。(画像をクリックすると拡大画像がご覧いただけます)

 

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講 評

国立国際美術館長・建畠晢氏

具象にインパクト

 針生一郎さんというカリスマ評論家が亡くなり、新たに南嶌宏さんが加わって審査をした。展覧会のステータスを落とさないよう緊張して臨んだ。

 全体のレベルは例年並みか、より高く、意欲的で挑戦的な作品が多かった。近年とみに強い具象にインパクトのある作品が目立ち、賞にも反映された。

 中日大賞は技術的には工夫の余地がある。類型的なイメージもなくはないが、それを上回る今日の社会や家族への深い省察が感じられた。プライベートであると同時に社会批評も含んだ不思議な存在感があった。

 石川テレビ賞は綿密に作り込んであり、エネルギーの総量に驚いた。フロアごとに建築装飾としてのさまざまなバリエーションが工夫され見飽きない。彫刻を見る楽しさを満喫させてくれた。 (談)

 

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講 評

女子美術大教授・南嶌宏氏

粒ぞろいの応募作

 非常に粒ぞろいで平均点の高い応募作だった。それぞれが表現者として日々格闘しながら制作してきた成果を純粋に得ようとしている印象を受けた。

 中日大賞は表現したいものが明確だった。個人の等身大の世界が誇張や演出なしに絵画として表現された。現代の美術の潮流を追うのではなく、自分が立脚した所からうまれる強さがある。コミカルのように見えて、その奥には生きることへの問いがうかがえる。

 石川テレビ賞は見る者の想像力をくすぐる。作品だけで完結するのではなく、両者が絡み合いながら何かが立ち上がる彫刻だ。カードボードというチープな素材を使いながら彫刻の本質を逆説的に教えてくれる。

 福井テレビ賞は石という素材からは予期できない表現に新鮮さを覚えた。 (談)

 

アート・ナウKANAZAWA 第49回北陸中日美術展

◆会期 10月30日(土)〜11月7日(日) 無休

◆会場 金沢21世紀美術館

◆時間 午前10時〜午後6時(最終日は午後5時)

◆入場料 600円、中学生以下無料

◆主催 北陸中日新聞、石川テレビ放送、富山テレビ放送、福井テレビ

◆後援 石川県、富山県、福井県、石川県教育委員会、富山県教育委員会、福井県教育委員会、金沢市、金沢市教育委員会、小松市、加賀市、七尾市、白山市、羽咋市、珠洲市、輪島市、富山市、高岡市、射水市、砺波市、氷見市、小矢部市、福井市、福井市教育委員会、NHK金沢放送局、エフエム石川、日刊県民福井(順不同)

◆問い合わせ 北陸中日新聞事業部内「北陸中日美術展事務局」 076(233)4642

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