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北陸中日美術展

独創の表現 北陸に集う 第50回 入賞作紹介

 全国規模の美術公募展、アート・ナウKANAZAWA第50回記念北陸中日美術展が12日、金沢市の金沢21世紀美術館で開幕する。9日の審査で選ばれた平面、立体・工芸の計194点のうち、入賞の12点を紹介する。(画像をクリックすると拡大画像がご覧いただけます)

 

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講 評

京都市立芸術大学長・建畠晢氏

意外な発見あった

 意欲作が多くやりがいのある審査だった。三人での議論も多かったが、結論は順当だったと思う。中日大賞は新しい作風で、これまでの中でもレベルの高い作品。不思議な描き方で、アングルも新鮮。時代を反映していると思った。

 クラフトの分野では、富山テレビ賞の作品が印象に残る。一見おとなしいけれど、無意味だったり、ばかばかしかったりすることに情熱を傾けているのだが、それでいて繊細な美しさがあった。

 工芸賞となった磁器のプレートの上にお碗(わん)が乗っている作品もおもしろかった。最初は自分では見過ごしていたのだが、指摘されて非常にミニマムだけど不思議な魅力に気が付いた。意外な発見の多い審査になった。 (談)

 

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講 評

秋田公立美術工芸短大学長・樋田豊次郎氏

新しい試みを評価

 初めての審査だったが、専門であるデザインや工芸の目で見ると、中日大賞には、インドネシアのろうを使った型染め「バティック」を思わせる雰囲気があった。もちろん型は使ってはいないが、色調にも似たところがあり、作家の個性が出ている。作家の生活している空間の味がにじみでているようでもあり素晴らしかった。

 日本通運金沢支店賞は、植物に色をつけて押しつけた版画のような感じで、マツ全体の質感がよく出ていた。

 すべてとは言えないが、賞に残った作品はどれも新しい試みをしている。それはこの展覧会を育ててきた人々の力であり、こうした試みがここから発信され、全国に広がっていけばいいと思うし、勉強にもなった。 (談)

 

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講 評

女子美術大教授・南嶌宏氏

50回目 力作そろう

 中日大賞は、油絵とも日本画とも思える新しい表現によって自在な空間を作り出している。虚を突くようでもあり、驚かされた。

 石川テレビ賞は、一見、若者たちがたき火をして、絵のフレームの材木を焼いている様子を描いているように見える。しかし絵を燃やすということは強い決意を感じさせる。絵を焼き、ゼロに戻ること、つまり死というものに触れる決意にも読める。その上でなお絵を描きたいという力強い欲望があり評価した。

 五十回目ということで力作がそろった。その真摯(しんし)な表現、気持ちに応えようと審査したが、妥当な結果になったと思う。応募した皆さんの気持ちがそのまま表れた展覧会になると期待している。 (談)

 

アート・ナウKANAZAWA 第50回記念 北陸中日美術展

◆会期 11月12日(土)〜20日(日)無休

◆会場 金沢21世紀美術館

◆時間 午前10時〜午後6時(最終日は午後5時)

◆入場料 一般700円、大学・高校生500円、中学生以下無料

◆主催 北陸中日新聞、石川テレビ放送、富山テレビ放送、福井テレビ

◆後援 石川県、富山県、福井県、石川県教育委員会、富山県教育委員会、福井県教育委員会、金沢市、金沢市教育委員会、小松市、加賀市、七尾市、白山市、羽咋市、珠洲市、輪島市、富山市、高岡市、射水市、砺波市、氷見市、小矢部市、福井市、福井市教育委員会、NHK金沢放送局、エフエム石川、日刊県民福井(順不同)

◆問い合わせ 北陸中日新聞事業部内「北陸中日美術展事務局」 電話076(233)4642

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