トップ > 北陸中日新聞から > 日本海文学大賞 > 第15回 > 小説部門北陸賞

ここから本文

第15回 日本海文学大賞 小説部門北陸賞

小説部門北陸賞

畔地里美さん

小説『雪空』で北陸賞受賞の畔地里美さん=石川県加賀市片山津温泉で

『雪空』 畔地 里美さん




 奨励賞、佳作賞の受賞を重ねてきて、今回は北陸賞。「最後まで残っていたのが、うれしい」

 受賞作は自らの日々を描いた。夢も希望もいっぱいあり、向こう見ずで、一生懸命だった−。「今でもいとしいと思う。記憶のあるうちに、私たち団塊の世代が若かった時、それもいいことだけを書き留めておきたかった」ときっかけを話す。

 事実とフィクションを半々に織り交ぜた。自身が高校を卒業し、郷里の岡山県から大阪に。そして夫と出会い、彼のふるさとへ。作品と重なる。「作中の運転手さんが、私の好きなタイプ。実際はいなかったので、想像ですが」と笑う。

 しかし、書き出しが遅かった。頼りにしていた第一回の大賞受賞者、渡野玖美さんの死去があり、心の張りを失ったためだという。書き上げてから、さあタイトルはどうしよう、とあわてた。最初につけたのが「柔らかな雪意」。「作品も粗かったけど、タイトルもまずかったかなあ」

 今は大阪の業界紙に連載を持つ。「書き手として、もっと人間的に成長しなければ、と痛感しています」と語る。


「青空」 第1回 へ

 

 あぜち・さとみ 1950年岡山県生まれ。同県立成羽高校を卒業し、大阪デザイナー学院グラフィックデザイン科卒。化学薬品会社、出版社勤務。温泉旅館経営を経て、執筆活動へ。98年には小説『目礼をする』で大阪女性文芸賞を受賞している。著書に『ハイヒールの勲章』。「金澤文學」副編集長。石川県加賀市在住。

「青空」各回紹介

第1回 | 第2回 | 第3回 | 第4回 | 第5回 | 第6回 | 第7回 | 第8回 | 第9回 | 第10回 | 第11回 | 第12回 | 第13回 | 第14回 | 第15回 | 第16回 | 第17回 | 第18回 | 第19回 | 第20回 | 第21回 | 第22回 | 第23回 | 第24回 | 第25回 | 第26回

選考会結果

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山

Search | 検索