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平成29年度 中日ボランティア賞 受賞者紹介

2017年12月7日


 石川、富山、福井の北陸3県で、長年にわたり、ボランティア活動に尽力している個人、団体を顕彰する平成29年度中日ボランティア賞(北陸中日新聞、北陸中日新聞社会事業団など主催)の表彰式が12月9日、金沢市のANAクラウンプラザホテル金沢で開かれる。北陸3県の受賞者(15個人、20団体)の活動と喜びの声を紹介する。

福井県の6個人

田嶋哲雄さん(68) =坂井市

体験や実験でエコ学習

 地球温暖化について学んでもらおうと、坂井市春江東小学校で二〇一〇年度から四、五、六年生を対象に「エコクラブ」を企画。年間十五回ほどの活動では、二酸化炭素(CO2)や田植えなどの題材からエコを学べるように工夫。「授業ではやらない体験や実験でエコや科学を感覚的に覚えてほしい」と、発電の仕組みが分かるように磁石と手巻きコイルで自作するなど、教材作りにも余念がない。

 「エコじい」として芋掘りなどで幼保園児のころから交流する。「子どもは宝。これからも笑顔が見たいし続けたい」 (中田誠司)

山本保さん(74) =福井市

地域の美化活動に尽力

 五十年以上勤めたバス会社を退職後、雑草で足の踏み場もなかった地域の公園の除草を地域住民から頼まれた。それから、自費で草刈り機を購入して以来、六年以上毎日のように地域の美化活動に力を入れる。

 公園内の除草作業だけでなく、町内に設置されている塗装がはげたごみステーションや、倉庫などの塗装作業も進んで買って出る。

 廃れていた公園も、今は子どもたちの笑い声が響き渡る。「きれいな町からは気持ちの良い笑い声が聞こえてくる。これを絶やさないように頑張りたい」と笑顔を浮かべた。 (小川祥)

辻登代子さん(65) =大野市

寝たきりの人らに調髪

 大野市篠座の高齢者福祉施設「大野和光園」で七年前から毎月、調髪ボランティアを続けている。調髪が難しい寝たきりのお年寄りたちを相手にすすんで奉仕している。

 孫の誕生を機に美容師の職から離れたが、夫の父親が施設で世話になったことから「自分ができる恩返しがしたい」と、再びハサミを手に持った。

 一回の訪問で女性を中心に十人以上の調髪を手早く仕上げる。「女性はいくつになってもおしゃれをしたいもの。お年寄りたちの喜ぶ顔が何よりの励み」と話し、笑顔を見せた。 (藤井雄次)

藤崎明伸さん(66) =高浜町

児童に紙芝居 舞台自作

 青郷小学校を中心に、紙芝居の読み聞かせボランティアを年間百回近く行っている。

 きっかけは五年前、朗読技術の講座に誘われたこと。「面白くドラマ性を含めて読み聞かせるなら、紙芝居の方がいい」。紙芝居舞台を自作し、披露を始めた。

 「子どもたちの感想カードを見るとやめられない。本当に宝です」。ネットオークションで買い集めた作品は約二百作に達した。「子どもはどんどん卒業していくけど、長く続けていきたい」。学校行事でも子どもたちを見守っている。 (山谷柾裕)

アートフラワー講師・中山紀子さん(74)、松村信子さん(76) =勝山市

魅力を伝えていきたい 子どもの笑顔が楽しみ

 勝山市村岡小学校のクラブ活動の一つ「アートフラワークラブ」で講師を務めている。アートフラワーとは布を裁断してから染色し、接着剤で組み合わせて花の形をつくる。「子どもたちの笑顔が何よりも楽しみ」と松村さんは語る。

 松村さんは趣味でアートフラワーに取り組んでいたが二十二年前、当時の同校校長から依頼を受け、クラブの講師を務めることになった。松村さんの指導する地区のアートフラワー教室に通っていた中山さんも十二年前から講師となり、児童たちが卒業式で身に着けるコサージュ作りなどを教えてきた。

 中山さんは「これからも継続して子どもたちにアートフラワーの魅力を伝えていきたい」と笑顔。松村さんは「活動を通して、礼儀作法や助け合いの大切さについても伝えていきたい」と話していた。 (笠松俊秀)

福井県の3団体

めめたんごの会 =美浜町

読み聞かせや紙芝居も

 二〇〇二年に美浜東小の図書ボランティア団体として発足。

 同小で週三回、四十代から八十代のメンバー十二人で当番を決め、一〜三年生に十分間、絵本の読み聞かせをしている。〇五年からは、子どもたちに地元のことをもっと知ってもらおうと、美浜町誌に編さんされている民話を紙芝居にして伝える活動も始めた。

 会代表の森川良子さん(66)は「子どもたちの笑顔が活動を続けてきた原動力。地道にがんばってきたことが認められて皆で喜んでいる」と話した。

  (大串真理)

ひっぱりだこ座 =坂井市

施設で公演全て手作り

 坂井市丸岡町磯部地区の芝居や祭り好きの六十〜八十代の女性十四人で二〇〇三年に結成。「多くの人から声が掛かる人気劇団になれば」と名付けた。高齢者施設などで多い時には月に四回、今年は二十六回をこなした。一番うれしいのは「一緒に笑ったり歌ったり泣いたりしてくれること」と下口孝子代表(67)。岸壁の母や水戸黄門の劇、大相撲の若貴兄弟が登場する相撲甚句、日本舞踊や剣舞など豊富な演目も、台本や衣装、小道具まで全て手作り。「演目を工夫し、これからも力を合わせて続けたい」(下口代表)。 (中田誠司)

傾聴ボランティアサークル「しゃべろうかい」 =敦賀市

否定しないで寄り添う

 敦賀市内のボランティア講座の生徒が中心になり、二〇一二年に結成。会員十四人が福祉施設を利用する高齢者らを訪れ、雑談や悩みに耳を傾けて元気づけている。

 訪問は月二回。受け止めるのは家族や健康、食事の話題から時には愚痴まで幅広い。否定せずに寄り添うことを大切に、毎月続ける例会でよりよい聴き方を相談し合っている。

 会長の中島富美子さん(76)は「会員を増やして、活動の場を広げていきたい」と意欲を語る。「私たちに話をして柔らかくなる表情をこれからも見たい」

 (米田怜央)

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